先々週土曜、ANIMAX MUSIX 2025 YOKOHAMA終了後一人打ち上げ中の自分「終演遅れで店のラストオーダーギリになっちゃったけど間に合って良かった、飯うめー酒うめー(モグパクゴク)」
翌朝の自分「EXサービス割引忘れて800円ぐらい損した、在来線に乗り換えて新幹線節約した分パァだ・・・」
先週土曜、仕事終わりの夜の自分「蓮ノ空2ndの円盤化されていない神戸公演土曜の無料放送!?まぁしけ勉強とかもあるし明日ゆっくり見よう、見返し期間は1週間あるし」
今朝の自分「見返しはメンバーシップ限定だったわ・・・いや500円ぐらいで安いんだけどなぁ・・・」
とまぁ人生はこんな簡単に避けられる小さな失敗の連続なわけで、こういうのを繰り返して成長し大人になっていくわけです。まぁ自分は既にアラフォーなのにこういう失敗を繰り返している時点でアレなんですけどね()
さて上記で描いた「ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ 2nd Live Tour 〜Blooming with ○○○〜 兵庫公演 Day.1」が開催されたのは神戸ワールド記念ホール、ここは関西地方では大阪城ホールと今年神戸に開業したGLION ARENA KOBE(ジーライオンアリーナ神戸に次ぐ大きさの会場であり、約8000人が収容可能です。なおこの2つの会場はライブでの使用時には約10000人が収容可能であり、大阪城ホールの方は詰めようと思えばもう少し入れられます。
そう、関東を除く地域のライブ会場は殆ど1万前後の規模なのです。関東にはさいたまスーパーアリーナ(スタジアムモードの場合2万7千人ほど収容可能)やKアリーナ横浜(2万人収容可能)のような2万人規模の会場がいくつかありますが、関東地方以外の日本の各地方には1万程度のアリーナぐらいしかライブ会場がありません。これ以上の規模となるとドームかサッカー場などのスタジアム、あるいは野外ぐらいです。
そして国民的な高い知名度や人気がある一般アーティストならともかくどうしても狭く・深くになりやすいアニソン歌手はライブの規模も比較的小さくなりがちであり、地方でのライブはホール規模ならばともかくアリーナ規模でのライブ数はどうしても限られます。
今回はそんな地方での大規模アニソンライブについて見ていきたいと思います。
さてそもそも日本における「地方」とは何か。まあこれは色々と複雑な問題があります(それこそ地方格差や差別問題になりかねない)。国土交通省は「地方」の定義を「東京圏、大阪圏、名古屋圏の三大都市圏を除く地域」と定義していますが、一般的に「地方」の対義語として使われるのは「中央」であり、日本の場合は首都である東京およびその都市圏である横浜市、川崎市、さいたま市、千葉市やその周辺地域が当てはまる方が多いと思います。
総務省による2015年の国勢調査では東京都区部と横浜市、川崎市、千葉市、立川市、武蔵野市、さいたま市、厚木市の7市を中心市としこの周辺の105市35町3村を「東京都市圏(関東大都市圏)」と定義しておりこの地域人口は3723万人、当時の日本人口1億2709万人の約3割がこの地域にいるという事です。そしてこの地域は南関東1都3県とほぼ同じであり、北関東3県を加えた1都6県の関東地方が基本的に日本の中央と言っていいと思います。もちろん北関東は地域によっては東北地方との繋がりの方が強かったり、1都3県の中にも東京都市圏に行くには一苦労する地域があったり、山梨県のように関東地方ではなくても首都圏に含まれることが多い地域もありますが、とにかく今回は関東1都6県地域を「中央」、それ以外の地域を「地方」とします。
さて残る三大都市圏の二つを見ていきます、2番目の規模の「大阪都市圏(近畿大都市圏)」は東京、横浜に次ぐ人口を擁する大阪市を中心に京都市・神戸市の2つの百万都市、政令指定都市の堺市を含む多くの大中の都市から形成されており、2015年の国勢調査では1930万人の人口を数えます。3番目の規模の「名古屋都市圏(中京大都市圏)」は日本で4番目の大都市である名古屋市を中心としていますがこの地域は東京都市圏や大阪都市圏と違い100万人と市や政令指定都市が含まれないため、1130万人と東京都市圏の約1/3、大阪都市圏の6割程度です。それでもかなり大規模であり、この3大都市圏だけに日本の人口の約半分が集中している事になります。ちなみに1922年の「六大都市行政監督ニ関スル法律」では東京市(1943年まで東京23区は「市」であった)、大阪市、神戸市、京都市、名古屋市、横浜市の人口上位6位の都市を「六大都市」と定義していますが、現在の三大都市圏もこの地域に該当します。
そして人が集まるという事は生活に必要なものも集まるという事で、イベント等の娯楽に必要な「ハコモノ」もこの地域には集まるという事です。このブログでは4年前に「ライブ会場から見るアニサマアーティスト」と題して2021年までのアニサマ出演者と最大キャパ会場について触れていきましたがそれから4年が経過して会場にもいくつか変化が起こっています。
近年新しく作られるコンサート会場はKアリーナ横浜のような完全なコンサート専用会場は少なく、愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)や名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)新第1展示館のような新たに作られたり改装された展示場兼用なもの、そしてスポーツ、特にバスケットボールで兼用される会場が多くを占めます。日本のバスケットボールのプロリーグであるBリーグの参加クラブにおける加盟必要条件、所謂ライセンスの1つにはホーム会場の施設基準があり、第1軍であるB1リーグの会場は収容人数5000人以上かつ立ち見はその1割以下という条件が課せられており、さらにその中にも細かい基準が決められております。
さらに今後は1万人を収容可能となることが望ましくなることが決められております。しかし考えればわかりますがプロスポーツというのは2つのチームが試合をするので、シーズン中であってもリーグ内のチーム数の半分の会場は使われない事になります。もちろん他のスポーツやイベントでも使われる事はありますがそれだけで空きを埋められるわけではありません。建設費や維持費を埋め収益を出すためには他用途も必要となるわけです。そのためこのBリーグの基準を満たす5千~1万規模の会場はコンサート会場としての用途も付与されて作られる事となります。古くからの会場は老朽化による改装の必要、そして耐久限界による閉鎖をいつか迎えます。それを補い、さらなる需要を満たす新規会場の建設がここ数年続いています。
2020年以降開業したBリーグのホームアリーナ兼ライブ会場としては関東では今年開業したお台場のTOYOTA ARENA TOKYOや西船橋のLaLa arena TOKYO-BAY、名古屋では1万7千人を収容する中部地方最大級のアリーナであるIGアリーナ、関西では先ほど名前を出したジーライオンアリーナ神戸などがありますが、Bリーグは三大都市圏以外の全国の都道府県にチームがあるため、その分地方各地に滋賀アリーナ(2022年)、SAGAアリーナ(2023年)、沖縄アリーナ(2021年)といった新しいアリーナが開業する事となります。
話しがずれますのでこれ以上はこちらの記事を参考にしてくださると助かります。
しかしアニソンライブの場合、会場と出演者がいればそれでいいというわけではありません。先ほど触れましたがアニソンファン層は一般のJ-POPのように広く浅くではなく狭く深くとなっています。今でこそアニメそのものに触れる手段は昨今の衛星放送や配信によって容易となり、アニソンもサブスクの普及による容易な視聴が可能となるまでは一般CDショップやレンタルショップの品ぞろえでは限界があり、アニメイトなどの専門店も大都市、よくて中規模都市にしか無いものでした。これに地方の人口差が加わる事でアニメソングの地方格差は一般音楽と比べてかなり大きなものとなっています。そしてこれは市場規模、そしてライブの集客にも大きく影響しています。狭く深い、というのは1万のチケットにお金を出せる人が1万人いれば1万の会場は埋められるけど、2万のチケットにお金を出せる人が5千人いても1万の会場は埋められないという事です。これは極端な例ですが会場を埋めるには質以上に量が重要という事(無論一定の質も必要です)、そしてこの「量」においてどうして「狭く深く」なアニソンファン層は一般アーティストに劣るという事です。
多くの地方アニソンフェスは良くて規模が伸びず数年で終わり、悪ければ開催中止となっているのが現状です。ナガノアニエラフェスタは例外中の例外中ですし、それも東京圏からは北陸新幹線で日帰りできるという佐久平という場所があってこそです。いわゆる「アニメでの町おこし」も成功例の多くは元々の町の資本要素と首都圏からの訪問が容易な地域です。沼津とか大洗とか。
さて再び都市圏の話に戻りますが、先ほどの三大都市圏に政治・経済・各種施設が揃った都市圏である北海道の「札幌都市圏(札幌大都市圏)」と福岡の「福岡都市圏(福岡・北九州都市圏)」を加えた5つの都市圏が今の日本の「五大都市圏」と呼ばれる事が多くあります。しかし札幌市は単体の都市としては福岡市を上回り日本5位の人口を誇るにもかかわらず、「札幌大都市圏」と考えると他の都市圏と違い新幹線で直接結ばれておらず都市圏間の結びつきが弱い点は否めず、福岡市と北九州市という二つの政令指定都市から成る福岡・北九州大都市圏には人口や売上高ではダブルスコアをつけられており国勢調査による政府統計では札幌大都市圏が除かれ「四大都市圏」と呼ばれています。
ライブ関係でも北海道は他の大都市圏からの距離に加え新幹線で直接行けず多くの場合飛行機での移動となることによる集客面の不安、青函トンネルを除き陸路での移動が不可能であり大規模機材の運搬には船舶の移動が必要であり開催そのもののコストが高くつくことなどもあり、アーティストや運営側から見ても収益を上げるのが難しく「北海道でのライブは鬼門」と呼ばれる事があります。Wikipediaを見てもらえれば解りますが「五大ドーム」と呼ばれる日本国内のドーム球場のツアーを開催できるアーティストは日本でも一握りのトップアーティスト揃いですが、そんな彼らでも札幌ドームを埋めるのは至難の業です。詳しくは後に述べますがアニソン界でも北海道でのライブは少なく、不思議なことにいまよりもアニソン界が元気だった2010年代ですら北海道でのアニソン関係のアリーナライブは殆どなく、北海道最大のアリーナである真駒内アイスアリーナでのライブ開催は2020年代に入ってからでした。そして2020年に幻となったAqoursの五大ドームツアーは東京・大阪・名古屋・福岡・そして「西武ドーム」でした。作中に北海道が出てくるにも関わらずです()
なおこの五大都市圏に加え仙台都市圏(東北地方)と広島都市圏(中国地方)を加えた各地方の中心である7つの都市圏を「七大都市圏」と呼びます。
それではここからが本題です。具体的な地方でのアニソンライブ開催について見ていきます。
今回見ていくのは2021年から2026年開催予定のものを含む地方(関東1都6県以外の地域)で開催されたアリーナ規模でのアニソンライブ及びフェスについてです。今回の会場の「アリーナ規模」についてはライブでの通常使用が5千人前後以上の規模の会場を基準としていきます。これに該当するゼビオアリーナ仙台が「アリーナツアー」で使用される事が多いのでこれ基準とします。
記載するのはライブを主体とするイベント(ファンミーティング含む)であり、北九州カルチャーポップフェスティバル(KPF)のようなライブを含むもののメインではないイベントは除外されています。なおファンミーティングは1日に2回回しとなることも多いのでこれについても記載しておきます。また常設でない野外会場は人数収容が曖昧となるので今回は除外します。
なお流行り病による人数制限もありましたので、これについては各自参照してください。
まずは北海道からです。なお諸事情によって開催されなかったイベントには(延期、中止)等の注釈をつけてあります。
・真駒内アイスアリーナ【札幌市、収容人数約1万人】
2021:アイドルマスターSideM×2日(延期)、LiSA×2日
2022:アイドルマスターSideM×2日(21年の延期公演の振り替え)
2024:LiSA×2日
2025:水樹奈々×1日
・北海道立総合体育センター(北海きたえーる) 【札幌市、収容人数約1万人】
2023:Liella! ×2日
・函館アリーナ【函館市、収容人数約4500人】
2024:ウマ娘 プリティーダービー×2日(ファンミ)
北海道でのアリーナライブが可能な会場はこれぐらいです。そしてアリーナ規模でのアニソンライブもこれぐらいです。これに加えて2018年に函館アリーナで開催されたいろんな意味で有名なラブライブ!サンシャインの「函館ユニットカーニバル」と2020年に開催された数少ない大規模アニソンライブである「Saint Snow 1st GIG ~Welcome to Dazzling White Town~」ぐらいです。
先ほども書きましたが奇妙なことに、北海道は流行り病の影響でアニソンライブのピークが終わった2020年以降に大規模ライブが増えた唯一の地方なのです。
続いて東北地域です。
・青森県営スケート場(盛運輸アリーナ)【青森県青森市、収容人数約8000人】
2023:水樹奈々×1日
2025:アイドルマスターシャイニーカラーズ×2
・宮城県総合運動公園総合体育館(セキスイハイムス-パーアリーナ)【宮城県利府市、収容人数約7000人】
2023:ST☆RISH ×1日
2024:LiSA×2日
2025:Liella! ×2日
2022:Liella! ×2日
2024:水樹奈々×2日
2025:宮野真守×2日
東北地方は各県に1つぐらいは5千人ほどの体育館はあるのですが、地理や人工の関係もあり仙台近郊のライブがほとんどです。ゼビオアリーナ仙台は2014年のランティス祭りや2016年や2019年のアイドルマスターミリオンライブ、2018年のアイドルマスターSideMでも使われるなどアニソン界の全国ツアーにおける北日本担当会場な所があります。宮城でこれより規模が大きく一般アーティストもツアーでの東北公演でよく使用されるのがセキスイハイムスーパーアリーナです。2012年に水樹奈々が初利用してから、アニソン界でもゼビオアリーナでは足りない人気アーティストが時々使用しています。しかし周りにはコンビニ1件ぐらいしかない最寄駅からシャトルバスを使う、もしくは1時間歩いていかないといけない、しかもその途中毎年クマの目撃が数件ある山の中であるため、ある意味ではかなり難易度の高い会場です。
そして数回使われたのが盛運輸アリーナ。実はセキスイハイムスーパーアリーナを上回る東北地方最大級のアリーナ会場であり一般アーティストもよく使用する会場ですが、最寄駅からは歩いて約1時間、シャトルバスの利用が必須なアクセス面、しかも冷房設備がないという問題点があります。アニソンライブで使用した水樹奈々は7月、シャニマスは9月の講演となったため文字通り灼熱の講演となりました。なお盛運輸アリーナは来年取り壊しが決定しているので、おそらくシャニマスが最後のアニソンライブでの使用になると思われます。
次に北陸・甲信越地方です。
・富士急ハイランド・コニファーフォレスト【山梨県富士吉田市、収容人数約18000人】
2021:アイドルマスターミリオンライブ!×2日(2020年の延期公演)、D4DJ×1日、from ARGONAVIS GYROAXIA×1日。Poppin'Party×Roselia×2日、RAISE A SUILEN×Morfonica×2日
2022: Roselia×2日、D4DJ×2日、RAISE A SUILEN×Morfonica×1日、RAISE A SUILEN×1日
2023:BUSHIROAD ROCK FESTIVAL 2023、RAISE A SUILEN×1日
・石川県産業展示館4号館【石川県金沢市、収容人数約7000人】
2025:蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ×2
・福井県産業振興施設(サンドーム福井)【福井県越前市、収容人数約10000人】
2021:LiSA×2日
2024:LiSA×2日
甲信越とは言いますが長野はアニエラぐらい(一応過去に約8000人収容可能な長野ビッグハットで水樹奈々がライブを開催したことはある)、新潟は朱鷺メッセでのイベントぐらいであり、大規模ライブが定期的に開催されるのも山梨県のコニファーフォレストぐらいです。そんなコニファーフォレストは2010年のランティス祭りを皮切りに2010年代はアニソンライブが何度も開催され、2020年代の流行り病の時代においても野外会場ということで屋内会場よりも換気が効く事もあり、ご覧の通りブシロード関係ライブが数多く開催されました。2020年8月に開催されたパンデミック以降となるアニソン界の大規模会場のライブであるバンドリ8thライブが開催されたのもここでした。しかし見てわかるようにライブ制限が解除された2023年以降は使用されなくなっています。
金沢市は北陸地方の中心都市でありますが大規模ライブは会場は石川県産業展示館ぐらいしかありません、というか大規模ライブが金沢に来る事もそこまで多くありません。ここは北陸地方最大級の音楽フェスである「百万石音楽祭〜ミリオンロックフェスティバル〜」の会場でありますが、アニソン関係で使用されたのは2017年のアイドルマスターシンデレラガールズと2025年の蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブぐらいです。というか後者は作品の舞台が金沢であるので、逆に言えばそうでなければ使われなかったかもしれないという事です。
そんな金沢よりもライブで使用されることが多いのが新潟の朱鷺メッセと福井のサンドーム福井ですが、前出の通り朱鷺メッセではアニソンの大規模なライブは開催された事がありません。そしてサンドーム福井はLiSAが2回使っています。なおどちらもツアーファイナルの会場です。
続いては東海地方です。
・名古屋市総合体育館(日本ガイシホール)【愛知県名古屋市、収容人数約10000人】
2021:アイドルマスターシャイニーカラーズ×2日、LiSA×2日
2022:Liella!×2日、Kiramune×2日、水樹奈々×2日、 アイドルマスターシンデレラガールズ×2日、宮野真守×2日
2023:Aimer×2日、水樹奈々×2日
・愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)【愛知県常滑市、収容人数約6500人】
2021:アイドルマスターシンデレラガールズ×2日
2022:fripSide×1日、アイドルマスターSideM×2日、Liella!×2日
2023:アイドルマスターシンデレラガールズ×2日、 蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ×2日、 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会×2日
2024:ウマ娘 プリティーダービー×2日(ファンミ、2回回し)、アイドルマスターミリオンライブ!×2日(延期)
2025:Liella!×2日、 アイドルマスターシャイニーカラーズ×2日、 蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ×2日
2026:Liella!×2日
・名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)新第1展示館【愛知県名古屋市、収容人数約10000人】
2023:アイドルマスターミリオンライブ!×2日、Liella!×2日、ウマ娘 プリティーダービー×2日
2024:LiSA×2日
・ナゴヤドーム(バンテリンドームナゴヤ)【愛知県名古屋市、収容人数約49000人】
2022:Aqours(2020年の振り替え公演)×2日
・三重県営サンアリーナ【三重県伊勢市、収容人数約7000人】
2024:水樹奈々×2日
さすがは名古屋都市圏、ライブの数がこれまでより確実に多いです。
そんな名古屋のライブ会場と言えばガイシホール。アニソン界でもアリーナ規模の人気アーティストは2010年代までガイシホールを使用していました。逆に言えば愛知県は規模に対して大規模ライブ会場が少ないという問題を抱えていたという事です。なおガイシホールは現在改修のため休館中であり見てわかる通りここ1年はライブが開催されていません、ですがそれも来年1月で終わります。
さてそんな名古屋都市圏のライブ会場不足を補うため展示場の新規会場や改装が20年代初頭に相次ぎました。しかし展示場と言うのは基本フラットな会場であったりあまり音響が良くないので、観客にとってはあまり歓迎される場所ではありません。
そんな愛知の片割れが愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)。ここは愛知国際空港に併設されている展示場なのですが完全フラットの上、最寄り駅から名古屋駅まで課金する特急でも30分以上かかる(無論終演後の渋滞もあり)、車でも出庫に時間がかかるアクセスの悪さ、音響の問題などもあり良い評判はあまり聞きません。なおよく勘違いされますが収容人数6500人というのは公式HPの通常使用レイアウトであり、使用パターンを変えれば1万人ぐらい入ります。B'zは以前会場を斜めにして1万人以上動員しました。
そしてももう一つの展示場の片割れが名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)新第1展示館です。この会場そのものは終演まではそこまで悪くありません。行きは名古屋駅からのあおなみ線で最寄り駅の金城ふ頭まで24分ほどかつ最寄駅から会場までは歩いてすぐ、会場内も展示場にしては、という注釈は付きますが仮設スタンドの設置が可能だったり音響や空調もそれなりです。問題は終演後になります。アクセスが上記のあおなみ線のみ、便数は15分置きかつ車両もそこまで長くない(増便はある)、そして駅までの入場制限などもあり、アニソンライブでの初回利用であるミリオンライブは最後に退場した人が名古屋駅まで到着するまで2時間ほどかかったほどです(ただしこの経験から後のライブではだんだんと改善されている)。
こういった名古屋の会場問題は「名古屋飛ばし」の一因でもあり、例えば小田和正は2025年のアリーナツアー会場から愛知県を外しています。アニソン業界でもアイドルマスターシンデレラガールズのゲーム「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」の10周年を記念する2025年のツアーでは愛知での開催がされず話題となりました。しかし今年は前出したIGアリーナが開業し、2028年に1万規模のアリーナ会場を作る計画が発表されるなどこの解消の動きもあります。
さてそんな名古屋、いや中部地方最大の会場がナゴヤドームです。2018年、19年とアイドルマスターシンデレラガールズがライブを開催し、2020年にはAqoursと水樹奈々が開催予定でしたが流行り病でお流れとなりました。前者は2022年に開催しましたが後者は未だ再演となっていません。
さてそんな水樹奈々が開催した珍しい場所が三重県立サンアリーナ。水樹奈々は地方のアリーナ会場でライブを開催することもあるのですがこの会場でライブを開催したアニソン歌手は水樹のみ、しかも2024年だけでなく2014年にも開催しています。
次は東海に次ぐ大規模ライブ地域である関西地方です。
2021:LiSA×2日
2022:Liella!×2日、Aimer×2日
2023:Liella!×2日、アイドルマスターシンデレラガールズ×2日、水樹奈々×2日
2024:Roselia×2日、 アイドルマスターシャイニーカラーズ×2日、ウマ娘 プリティーダービー×2日、LiSA×2日
2025:アイドルマスターシンデレラガールズ×2日、Liella!×2日×2回(別のライブで2日づつ開催)、蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ×2日
2026:虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会×2日
・大阪国際見本市会場(インテックス大阪)【大阪府大阪市、収容人数約10000人】
2024:ウマ娘 プリティーダービー×2日(ファンミ)
・舞洲アリーナ(おおきにアリーナ舞洲)【大阪府大阪市、収容人数約7000人】
2025:Roselia×1日
・大阪市中央体育館(Asueアリーナ大阪)【大阪府大阪市、収容人数約7300人】
2023:ワルキューレ×2
2026:ANIMAX MUSIX×1日
2022:虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会×2日
2025:アイドルマスターシリーズ×2日
・神戸ワールド記念ホール【兵庫県神戸市、収容人数約8000人】
2021:Disney 声の王子様 Voice Stars Dream Live×2日(2回回し)、アイドルマスターSideM×2日、マクロスF ギャラクシーライブ×1
2022:fripSide×1日、Dear Girl~Stories~×2日、水樹奈々×2日、宮野真守×2日、おれパラ×2日
2023:水瀬いのり×1日
2024:蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ×2、水瀬いのり×1日
・GLION ARENA KOBE(ジーライオンアリーナ神戸) 【兵庫県神戸市、収容人数約10000人】
2025:蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ×2日、OH MY ! KOBE×1日、水樹奈々×2
・和歌山ビッグホエール【和歌山県和歌山市、収容人数約8500人】
2024:水樹奈々×2日
名古屋にガイシホールあれば大阪に大阪城ホールあり、と言わんばかりに使われるのが大阪城ホールです。東京でSSAやKアリーナを使うアーティストは大体大阪城ホールを突かぐ感じで多用されます。新大阪へのアクセスも良く道の広さから終演後の渋滞も起きにくい良い会場です。おかげであまり大阪のほかの会場は使われません、ただ城ホールも長年使用されているため、来年1月に2週間ほど、再来年には1月から3月まで休館します。
さてあまり使用されませんが大阪には他にも会場があります。インテックス大阪は文字通りの展示場です。アニメ関係のイベントはそれなりにありますが、ライブと言ったら2014年のアイマスかこのウマ娘のファンミぐらいしか思い浮かびません。舞洲アリーナは万博が開催された夢洲の隣にある人工島の舞洲にあるアリーナです。つい先日Roseliaのライブが開催されましたが、なんとこの舞洲には鉄道駅がありません。バスに乗るか歩いて橋を越えて対岸のUSJ辺りまで行かないといけません。評判?お察しください。大阪市中央体育館は年に1回ぐらいアニソン関係のライブがやってます。水樹奈々も2014年に開催しました。この会場は海遊館のある大阪港駅の1つ前、朝潮橋駅周辺にあるのですが、この地域は埋め立て地なので地盤が弱くジャンプ禁止となっています。ライブの際は地震計を設置して測るほどです。ちなみに来年ANIMAX MUSIXをここで開催するのですが、この面子でジャンプ禁止という拷問が確定しています。
さて大阪でジャンプ禁止といえば京セラドーム大阪もそうです。言うまでもなく五大ドームの一角であり関西地方最大規模の会場なのですが、すぐ裏には病院があり住宅地も広がっています。過去にはジャンプで震度3規模の揺れが起きたり、ジャンプを煽ったUVERworldが出禁になったりGLAYが2005年のドームツアーの際に使用をあきらめたりした事があります(GLAYは今年20年ぶりに使用しました)。さてここは規模の大きさもありアニソン界では使用するアーティストが滅多にいません。2020年、流行り病直前からの滑り込みの形でアイドルマスターシンデレラガールズがライブをした際には満員となりましたが同年予定していたAqoursのライブはお流れとなり、2022年には虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が緊急事態宣言下の中なんとか開催しました。そして今年アイドルマスターシリーズ合同ライブ「M@STERS OF IDOL WORLD 2025」がここで開催されます。既に落選者を多数出すライブであり、累計動員はアニサマやAqoursFinaleを上回る今年最大のライブとなることが確定しています。現地に行く人は周辺の方(特に病院)に迷惑をかけないようご注意を。
さて上記の問題で大阪でのライブは大体城ホールで開催されるのですが、ここが空いていなかったりする場合長年関西圏で使用されているのが神戸ワールド記念ホールです。ここもポートアイランドと言う島にありアクセスもポートライナーという電車で10分です。問題があるとしたら終演後の駅の入場制限と新幹線帰宅時の三宮から新神戸の時間ぐらいで、特に難のある会場ではありません。後見てわかりますがなんか女性向けイベントが割と多いです。ちなみに以外かもしれませんが水樹奈々は2019年までこの会場でライブやったことがありませんでした。
そして神戸に今年開業したのがGLION ARENA KOBE。関西で1万キャパと言うのは城ホールとここしかありません。今後も使用は増えていく事でしょう。
後和歌山ビッグホエールですが、ここも水樹奈々しかやっていません。地方で初めてここの会場でやるというのはだいたい水樹奈々です、時々アイマス。
さて次は中国・四国地方・・・なのですが、ここ5年間でこの地方でのアリーナ規模のアニソンライブは開催されていません。中国地方は広島市、岡山市という二つの政令指定都市がありますし倉敷や福山と言った中規模都市もあります。人口の多い大阪や神戸、福岡と言った地域からのアクセスもそれなりです。四国にも松山市や高松市といった中規模都市があります。アニソン関係者もangela(岡山)やGRANRODEOのKISHOW(山口)、水樹奈々やオーイシマサヨシ(愛媛)などの人気アーティストが多くいますし、コンテンツ関係の声優もたくさんいます。では何故か・・・と考えるとやはり会場と人口の問題でしょうか。中国地方最大のアリーナである広島県立総合体育館(広島グリーンアリーナ)はポーツ施設であるためコンサート等他の用途での貸し出しが年間使用日数の1割までという制限があり、人気アーティストによる争奪戦となるのは有名です。他の中国地域でもあまり大規模ライブをやるという話は聞きません。四国については去年、1万人を収容可能である四国最大のアリーナである香川県立アリーナ(あなぶきアリーナ香川)が開業し数多くの人気アーティストがライブを開催しています。しかしアニソン歌手の講演はありません。やはり中四国に行くよりも、大阪や福岡に引っ張っていく方が利益が高いという事なのでしょうか・・・
ちないにこの地域での最大単独公演は中国では広島サンプラザ(約5000人)、四国では愛媛県武道館(約6000人)で開催した水樹奈々です。というか大体2010年代の地方アニソンライブの雄は水樹奈々です。
そして最後となりました、九州沖縄地方です。
・西日本総合展示場新館(北九州メッセ)【福岡県北九州市、収容人数約8000人】
2021:アイドルマスターシャイニーカラーズ×2日、 アイドルマスターシンデレラガールズ×2日
2023:蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ×2日、 アイドルマスターミリオンライブ!×2日
2024:Liella! ×2日
2026:アイドルマスターミリオンライブ!×2日(2024年の愛知の延期公演の振り替え)
・マリンメッセ福岡A館【福岡県福岡市、収容人数約13000人】
2021:LiSA×2日(中止)
2024:LiSA×2日
2025:アイドルマスターシンデレラガールズ×2日
・マリンメッセ福岡B館【福岡県福岡市、収容人数約5000人】
2024:ウマ娘 プリティーダービー×2日(ファンミ)
2024:Liella!×2日
・福岡国際センター【福岡県福岡市、収容人数約10000人】
2025:アイドルマスターシャイニーカラーズ×2日
2022:アイドルマスターシンデレラガールズ×2日(無観客)
2025:アイドルマスターシンデレラガールズ×2日
九州の場合、ライブが開催される事が一番多いのが最大都市の福岡市ではなく北九州市の西日本総合展示場新館(北九州メッセ)です。北九州市は関門海峡を挟んで本州のすぐ近く、北九州メッセも新幹線停車駅の小倉駅から歩いて5分と言う好立地であり、展示場由来の問題を除けばよい会場です。また北九州市自体北九州カルチャーポップフェスティバル(KPF)に代表される大小のアニメイベントに力を入れています。
しかし規模として最大なのがマリンメッセ福岡です。A館は大阪城ホールを上回りドームを除けば西日本では最大級の屋内会場であり、一般アーティストのアリーナツアーなどでも使われます。大阪以上に集客が難しいこの会場でライブが出来ること自体がアニソン歌手としてもトップレベルの人気という証明でしょう。なお2021年以前にもAqoursが2018年に、ミリオンライブが19年にライブを開催しています。なおB館の方も地方の中規模アリーナと同等の規模であり、ウマ娘やLiella!がライブを開催しています。またアニメ関係のライブで使われるのは珍しいですが、福岡国際センターも展示場と同等規模の会場です。
そして沖縄アリーナは前出の通りBリーグ会場として新たに建設された会場です。元々アイドルマスターシンデレラガールズは2021根から22年の10周年ツアーの中この会場でライブをする予定だったが流行り病の影響で中止、沖縄に行くことすら出来ず無料配信ライブへの切り替えとなりました。それから3年後、ゲーム「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」の10周年を記念という二度目の10周年ツアーで沖縄現地リベンジを成功させる事となったのです。
さてここまでここ数年の地方の大規模アニソンライブを見ていきました。今までは地域と会場別に見ていきましたが、今度はアーティスト別にどの地方で公演をしていったか見ていきましょう。
まずはアイドルマスターシリーズ。ライブそのものが数年に1回となっている初代の765プロオールスターズと去年始まったばかりの学園アイドルマスターを除く主要4シリーズが地方でライブを開催しています。シンデレラガールズは2021~22年のツアーで福岡と沖縄、22年~23年はそれぞれ単発のライブとして愛知で2回、大阪で1回、25年はツアーとして大阪、福岡、沖縄でライブを開催しました。なお24年は地方の小規模ツアーと関東の単発講演のみで地方での大規模ライブは開催していません。
ミリオンライブは21年の山梨、23年のツアーでの愛知、福岡の開催、そして24年の愛知が延期となり26年に福岡で開催されます、ミリオンはシンデレラやシャニと比べてライブ規模が小さく開催されても関東が多いので比較的地方公演が少なくなります。19年は仙台、神戸、福岡を回るツアーなどやっていたのですが・・・
SideMは21年のツアーで北海道と神戸を回ったのですが北海道は延期となり22年になりました。22年にはツアーで愛知に来ています。その後の大規模ライブは首都圏のみとなり、ファンミーティングで回る際も地方はホール規模の会場のみでした、
ミリオンやSideMと比べて規模が大きいのがシャイニーカラーズです。制限付きながら21年は愛知と福岡を回り、24年のツアーでは大阪にも来ました。そして25年のツアーでは福岡、愛知、青森を回りました。なおシャニの場合ライブの母数が多いので首都圏での開催はこれ以上多くなっています。
そしてアイマスと双璧をなすアイドルコンテンツの雄、ラブライブです。Aqoursは2020年のドームツアーの実質的な振替として22年にドームツアーを規模を縮小して開催しましたが地方は名古屋だけ、その後今年のFinaleまで地方での大規模ライブはありませんでした。
虹ヶ咲は22年の京セラドーム大阪を例外として地方での公演23年末の愛知、26年の大阪とアリーナが数回のみです。大規模ライブは首都圏単発が多く、地方でのイベントはホール規模が中心なので回数に対して規模はそこまで多くありません。
逆に地方公演がかなり多いのがLiella!と蓮ノ空です。Liella!は22年の2ndライブ名古屋公演以来全てのライブで地方に回ってます。北海道は1回、宮城では2回、愛知は24年を除く毎年、合計5回(1年1回のペースを超えています)です。なおガイシホール、ポートメッセ、スカイエキスポの3会場全てでライブを開催したのはアニソン界ではLiella!だけです。大阪では4回であり、25年はそれぞれ別のライブは2回やっています。一方福岡では少なく2回のみです。ちなみに2024年は地方ホールでのファンミが中心でしたが2024年は福岡のみが地方の大規模ライブ開催地でした。
蓮ノ空は1st以来一貫して首都圏+最低でも地方で1公演という形式を取っているため地方公演が多く、愛知で2回、大阪で1回、神戸で2回、福岡で1回、そして物語の舞台である金沢で1回です。
さてアイマスラブライブに次ぐ勢いだったバンドリは2020年以降あまり地方の大規模公演をやっていません。23年までの山梨のコニファーフォレストを除くと24年と25年のRoselia大阪公演のみです。近年の第二次バンドリブーム下での大規模ライブは首都圏中心で地方公演はホール規模となっています。
代わって浮上してきたウマ娘は23~24年のツアーで名古屋と大阪公演を開催したのを皮切りに、24年のファンミでは北海道、愛知、福岡、大阪を回りました。一方今年は首都圏公演のみとなっています。
コンテンツではアイマスとラブライブの2強にウマ娘が追い付こうとしており、追い越されたバンドリがなんとか背中を追いかけている感じです。他のコンテンツは地方においては単発がやっとであり、近年は首都圏のみなものも珍しくありません。
そしてソロアーティストを見ていきます。わかりやすくいうとキングレコードかLiSAです。水樹奈々は2010年代と比べると流石に勢いも落ちていますが、22年の神戸と名古屋、23年の大阪、名古屋、青森と地方での規模を維持しているのは見事です、24年の仙台、三重、和歌山を回ったアリーナツアーのように水樹ぐらいしか行かないであろう地域の大規模ライブを開催しているのも流石です、25年のツアーでは自身初の会場となる北海道や神戸の講演もあり流石は女王と言う感じです。一方で九州での大規模公演はここ数年ありません。
同じくキングレコードの宮野真守は22年の名古屋と神戸、25年の仙台と神戸、水瀬いのりは23、24、25と3年連続で神戸のみとなっています。ソロのアニソン歌手で地方のアリーナ公演を開催できるだけ十分凄いのですが、流石に毎年というのは厳しいという所でしょう。
そしてキングレコード以外で地方のアリーナ公演を開催できる唯一のアーティストがLiSAです。元々2017年に初のアリーナツアーを開催し、2020年にも予定していたものが21年に流れたわけですが、2024年に開催したものは大阪、名古屋、北海道、福岡、仙台、福井と地方6か所の最大規模アリーナで開催されており、LiSA自身だけでなくアニソン歌手としても最大規模のものです。東か西か偏っているわけではなく、関西、中部、北海道、九州、東北、北陸とまんべんなく開催されたことも特筆すべき事です、なお中四国。もちろん首都圏でも開催されています、しかも二か所。水樹奈々ですらアリーナ+地方のホールでのツアーが主であり、同じく2024年に開催された初のアリーナツアーが4か所だけだった事を考えるとその凄さがわかります。というかアイマスやラブライブですら地方でここまでの規模のツアーを組んではいません。Liella!の3rdライブの地方公演は愛知、大阪、仙台、北海道の4か所、シンデレラガールズ全盛期の2017年のツアーでも地方公演は仙台、金沢、大阪、静岡、福岡の5か所だったことを考えるとその凄さはわかるでしょう。LiSAのライブはホールツアーか首都圏単発が多いのですが、いざという時の規模はすさまじいものがあります。
首都圏で大規模ライブを開催できるアニソン歌手はそれなりの数となりますが、今回見てわかるように地方でも、しかも単発でなく最低でも数年に一度開催できるアーティストはかなり限られている事がわかります。分類するとこんな感じでしょうか。
1:安定して毎年地方アリーナでのライブを数ヶ所開催できるタイプ:水樹奈々、シンデレラガールズ、Liella!、蓮ノ空
2:地方アリーナでの開催頻度にはムラがあるが規模が大きなタイプ:シャイニーカラーズ、LiSA
3:公演数は多くないが2年に1回程度の頻度で地方アリーナでのライブを開催できるタイプ:虹ヶ咲、宮野真守、水瀬いのり
4:2と3の中間:ウマ娘
5:地方アリーナでの公演数があるときはそれなりだが4年に1回程度のタイプ:ミリオンライブ、SideM
6:地方アリーナでの公演数も頻度も少ないタイプ:Roselia(バンドリ)
こう見ると過半数がコンテンツ関係であり、2020年代のアニソンライブはやはりコンテンツの時代なんだと思う一方でそれに食らいついているソロアニソン歌手、特に21世紀のアニソンライブのパイオニアである水樹奈々と国民的に知名度を手に入れたLiSAの強さを感じます。
それではここのまとめとして、東海、近畿、九州、北陸、北海道の各地域でのアーティストとライブ公演数をまとめた表を作ってみました。なお会場名は省略していますので上を見返してください。なお別個の会場の公演を同じ地域とカウントしているため、1万人のアリーナと5万人のドームも1つ1公演とカウントしています。その為実際の集客とは関係ない、ただのこの地域で一定以上の規模の公演を開催したか、という記録になります、ご了承ください。
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東海(13組) |
近畿(23組、フェス含む) |
九州(7組) |
東北(6組) |
北海道(5組) |
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1位 |
Liella!(10回) |
Liella!*1(8回) |
デレマス*2(6回) |
Liella!(4回) |
LiSA(4回) |
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2位 |
水樹奈々、蓮ノ空(6回) |
水樹奈々(3回) |
SideM、Liella!、ウマ娘(2回) |
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3位 |
デレマス、シャニマス、蓮ノ空(4回) |
水樹奈々(1回) |
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4位 |
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ST☆RISH(1回) |
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5位 |
fripSide(1回) |
Aimer、SideM、シャニマス、アイドルマスターシリーズ合同、ワルキューレ、名探偵コナン、Disney 声の王子様、Dear Girl~Stories~、おれパラ(2回) |
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6位 |
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マクロスF、ANIMAX MUSIX、fripSide、OH MY ! KOBE(1回) |
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見ての通り、最大公演数が10回と一番多いのが東海、続いて8回と近畿が続きます。その次に九州で6回、次が東北と北海道の4回です。しかし大規模公演をしたアーティストの組数では近畿が24組と圧倒的です。もちろん次の東海の13組も多いのですが人口比をそのまま持ってきたぐらいに近畿が多く、他の地方にない単独の大規模アニソンフェスも2つあります。
そして東海・近畿と九州、東北・北海道の組数の差はそのままアーティストの構成差になっています。大規模なアニソンライブを開催するアーティストもほとんどは近畿、あってもさらに東海のみでありこれに首都圏を加えた3か所での開催が殆どです。九州でも開催しているのはアイマス、ラブライブ、LiSA、ウマ娘だけです。さらに東北・北海道を入れると水樹奈々、宮野真守、ST☆RISHといったキングレコード関係者が入ります。またアイマスとラブライブの中でも東北・北海道の北日本地域で開催されているのはSideM、シャニマス、Liella!のみでデレマス、ミリオン、虹ヶ咲、蓮ノ空は西日本中心となっている事がわかります(蓮ノ空は金沢を地理的にどう見るか分かれますが、どちらにせよ西日本中心ではあります)。ちなみに3つの地域でLiella!が公演数が一番多いのですが、これは単純に地方でのライブの公演数も多い(22~26年の5年間で28公演)からです。なお愛知では1年に2公演のペースで開催しています(22年に4公演、24年は開催せず)。
そして先ほどの一覧でのライブ公演数を見てみるとアーティスト組数と比例しており、近畿地方が74公演で1位、東海地方が55公演(延期を除く)、九州地域24公演、北陸・甲信越地方22公演(大半が山梨)、東北14公演、北海道11公演となっています。近畿地方が1位なのは元々日本2位の都市圏である事に加え、中国地方と東海地方からも集客が比較的容易だからでしょう。近畿と東海ならば近畿を選ぶという事です。続く東海地方ですが近畿と東海では倍の人口差があるにも関わらず公演数は倍と言うほど差が広まっていません。東海(というか愛知)なら近畿からも関東からも比較的行きやすく帰りやすいという事でしょうか。そうなると先ほどの「近畿と東海ならば近畿を選ぶ」と矛盾してしまいますが・・・、最も東京~大阪も公演時間によりますが日帰りできないわけではないので、「近畿開催での関東+東海+中国・北陸等からの集客」よりも「東海地方での関東+近畿からの集客」といった感じでしょうか。
少し間が空いて九州、というか福岡が続きます。福岡・北九州都市圏の人口は約550万人となり、名古屋都市圏の半分程度にまでなります。しかし福岡での開催は三大都市とは異なり博多から新幹線で40分ほどの熊本(70万都市)、1時間半ほどの鹿児島(約60万都市)といった九州の中心的都市からの集客に加え広島からの集客も望めます。新幹線ならば博多~広島間の時間は65~100分なのに対し広島~新大阪間は90~140分と1.5倍近い差があります。小倉ならさらに差は広がります。こう考えると福岡でのライブは九州・山陽の両新幹線沿線からの集客を望めます。これに近畿以東の地域からの飛行機や新幹線での集客を考えると福岡・北九州都市圏でのライブが経済や人口と同様に三大都市圏に次ぐのもわかります。
北陸・甲信越(というか東海以外の中部)は殆ど山梨でのライブ開催でありその山梨もここ2年ほどは殆ど開催されていません、というか山梨は首都圏に数えられる事も多く、だからこその公演数という事でしょう。単純な人口の問題に加え、ライブもこの地域で開催して首都圏から人が来るよりも首都圏で開催してこの地域から人を呼ぶ方が簡単なためでしょう。それこそ蓮ノ空ぐらいに聖地効果がありライブついでに事でないといけません。
東北と北海道はあまり差はありません。首都圏との接続はある程度便利ではあるがそれ以外の地域との接続は難しいうえ、仙台とそれ以外の地域の人口差が激しい東北、日本五位の大都市である札幌と周辺の中規模都市があるがそれ以外からの接続が難しい北海道、どちらも決定的な差がつくわけではないということでしょう。
結論としては
1:地域アリーナでのライブ開催が出来るアニソン歌手はそもそもそれだけの集客が見込まれる人気アーティストである
2:関東大都市圏と近畿大都市圏、中京大都市圏、さらに近畿・中京都市圏と福岡・北九州都市圏の間、さらにさらに仙台や札幌の都市圏の間、そしてそれ以外の地域の間ではそれぞれ大きな格差がある
これの2つが言えます。アニメや音楽を見て聴くことそのものの格差は技術革新と共に大きく狭まりますが、移動に必要となる時間と金銭という文化資本の地方格差が生むライブと言う体験の格差は今後も狭まることはなかなかなさそうです。
今回も読んでいただいてありがとうございました。次回は年内何か出せたらなあと思います、よろしくお願いします、