「Animelo Summer Live 2023 -AXEL-」3日目、無事チケットがご用意されました!(挨拶)
ここ一か月チケット代の支払い等で嬉しい悲鳴が上がる毎日ですが、まあご用意されないよりはご用意される悲鳴の方がいいので、支払いが大変なのはいい事なのです。良くないけど。さてそんな「Animelo Summer Live 2023 -AXEL-」は既に二回のチケット先行を終え、二回合計6組の出演者追加発表がありました。纏めるとこういう感じになります。
出演者名 |
出演日 |
レーベル |
出演回数 |
ジャンル |
Who-ya Extended |
8/25(金) |
1回(初) |
アニソンシンガー*1 |
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8/26(土) |
2回(17年以来) |
声優アーティスト |
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saji |
8/27(日) |
キングレコード(SONIC BLADE) |
2回(22年以来) |
アニソンシンガー |
MOTSU |
8/27(日) |
エイベックス |
7回(21年以来)*2 |
サポートアーティスト |
Liyuu |
8/25(金) |
1回(初) |
声優アーティスト |
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Lyrical Lily |
8/26(土) |
1回(初) |
作品ユニット |
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MyGO!!!!! |
8/27(日) |
1回(初) |
作品ユニット |
まず「レーベル枠がもうないだろう」と前回私が言っていたMachicoが普通に追加されていました。まあそりゃ来るよね!(テノヒラクルー)
この2回の追加で7組が追加されていますがMOTSUさんの場合は今までシークレット出演であり、出てもソロアーティストとしてではなく他アーティストとのコラボのみなので単独のアーティストとしての換算はする必要は無いと思われます。むしろMOTSUとコラボするアーティストが追加される可能性が高いと思われます。
他の面子を見ると一度外したとはいえ第一弾予想には入れていたWho-ya ExtendedとLiyuu、最初からずっと予想に入れていたLyrical Lily、ここ1月で一気に可能性が高くなったMyGO!!!!!と予想外の面子はあまりいません。唯一予想外だったのがsajiでしたが、既に新規タイが決まっているので言われてみれば確かに、という感じです。どちらかというとキングレコードで追加されるならば内田雄馬だろうな、と思っていたのでそっちの方が予想外でした。結論としてここ2回の追加はほぼ予想を外れるものではない、という感じでした。
さて、5月12日の二回目の追加の際にtwitterが少し荒れました。理由は2日目の追加の2/3がブシロ所属(というかブシロードコンテンツ)だったからです。そのためtwitter上では
「アニサマがブシロに侵されてる」「ブシロのゴリ押しおもんない」「ブシロの息かかりすぎて萎えなんだが」「アニサマのブシロ侵食が今年も相変わらず」「ブシロくんやりたい放題っスねぇー」「ブシロばっか呼びやがって」
「ブシメロサマーライブ感ある」「近年のアニサマ、ブシロ色が強くなってきてからなんだかなぁって感じ」「ブシロに弱み握られてるの?」「アニサマってほんとブシロずぶやな」「あからさまにブシロ贔屓が過ぎるだろ」「もうアニサマ辞めて毎年ブシロ主催フェスでもやってれば?」
等と好き勝手言われています。
はっきり言いましょう。これらの発言は
・しょうがくせいれべるのさんすうもできないていのう
・全て分かっていてデマを流している悪質なインフルエンサー気取り
のいずれかでしかありません。
何故なら今年のアニサマにおけるブシロード関係アーティストの割合は1割にも満たないからです。実際の数字が全てを物語ります。
現時点で発表されているアニサマ2023のアーティストは47組です。レーベル・出演日別で見ていきましょう。前回の表を使いまわしたので出演組数が多いレーベルが上ではありませんのであしからず。
レコード会社 |
8/25(金):15組 |
8/26(土):15組 |
8/27(日):17組 |
ソニー:8組 |
・麻倉もも ・Cö shu Nie ・Who-ya Extended ・ReoNa |
・ASCA ・雨宮天 ・halca |
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・大橋彩香 ・TRUE ・Liyuu ・Liella! |
・鈴木愛奈 ・仲村宗悟 |
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キングレコード:6組 |
・蒼井翔太 |
・愛美 ・岡咲美保 |
・saji |
日本コロムビア:4組 |
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・MADKID |
・伊藤美来 ・小倉唯 |
ポニーキャニオン:8組 |
・harmoe |
・石原夏織 ・スタァライト九九組 |
・内田真礼 ・DIALOGUE+ ・花澤香菜 |
ブシロード:4組 |
・Morfonica ・Lyrical Lily |
・MyGO!!!!! |
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ビクター(フライングドッグ):1組 |
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・東山奈央 |
エイベックス:3組 |
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・芹澤優 ・Paradox Live ・MOTSU |
NBC:1組 |
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・中島由貴:2 |
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KADOKAWA:2組 |
・OxT |
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マーベラス:1組 |
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・“サマー”スカイ!プリキュア |
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ご覧の通り現時点で今年のアニサマに一番多くの出演者を出しているのはバンダイナムコミュージックライブ(ランティス)、続いて同率2位でソニーとポニーキャニオン、4番手にキングレコード、ブシロードは日本コロムビアで同率6位です。
・・・レーベル別で同率6位のブシロードが何をどうすればアニサマを乗っ取ることが出来るのでしょうか!?1つのレーベルで4組なんてアニサマでは常識の範囲内ですよ!?
さらにレーベル別の割合を円グラフにしました。これでもっとわかりやすくなります。
ご覧の通りブシロードの今年のアニサマにおける割合はたった9%です。さらにブシロードコンテンツではあるがアニメ関係CDをポニーキャニオンからリリースしているので表ではポニーキャニオンに入れたスタァライト九九組をブシロードに換算したとしても5組でようやく全体の11%になります。
しかしどちらにしても1割前後のブシロードがアニサマ全体を乗っ取る事が出来るわけがありません。わかりやすく言うとブシロードの割合である9%というのは、現在の衆議院における日本維新の会の議席数の割合とほぼ同じです。*3これで衆議院の第一党は日本維新の会と言う阿呆はいないでしょう。
アニサマ運寧がクレベリンみたいなエセ科学を信じている阿呆ならば、アニサマがブシロに乗っ取られていると言っている人間は義務教育レベルの算数も出来ていないそれ以下の阿呆か、わかっていてデマを流布している陰謀論者のどちらかです。もしくはその兼任です。
同率6位、9%のわずか4組でアニサマがブシロードサマーライブになるのならば、他のレーベルは何なのでしょうか?コロちゃんフェス!?キンスパ!?P's LIVE!?SACRA MUSIC FES!?、ランティス祭り!?
ブシロより多くの出演者を出してるレーベルはどのような手段を取っているのでしょうか!?斎藤Pの妻子を人質に取っているのでしょうか!?それともKADOKAWAの!?この前会長がパクられたばかりなのにそれ以上の!?
・・・ふざけすぎたので軌道修正します。何故ここまで叩かれるかというと、現時点1回の追加発表の中の2/3がブシロだったからというだけの話です。その理屈ならMOTSUさんを除いて3組の内2組がアニソンシンガーだった前回の追加発表を見て「今年のアニサマはアニソンシンガーばっかり」と言えるでしょう。もちろん前者のような事を言う人で後者のようなことを言う人はいません。まともに計算が出来ないかか、今流行りのダブスタクソ親父だからです。
またブシロのコンテンツはすぐに出れるからゴリ押し、と言っている人たちもいますが、そもそも限られた枠の中で回しているだけです、D4DJはこの3年間1つのユニットが連続して出る事はありません。他のレーベルが出演者の数の割に固定化しているだけです。ソニーやキングレコード、ポニーキャニオン辺りはまだしもランティスとか日本コロムビア辺りはここ数年で新人どんどんデビューさせているわりに殆ど代わり映えのしない面子です。まあ変えたとしてもブシロアンチは声優アーティスト出したらゴリ押しと叩く人が大半なのでしょうが。
またブシロコンテンツは売れてない、というのも大嘘です。某所*4によると昨年度のCD・映像売上げによるとD4DJは売り上げ枚数こそ累計4万枚程度ですが金額面では2億円近く稼いでいます。この数字はデレマスの同年のCD売り上げとほぼ変わりません。*5
そしてバンドリはCD売り上げ12万枚、金額で言えば6.7億稼いでいます。この数字はどちらもウマ娘を凌いでおり(ただしアプリ面では比べるまでもない)、金額面ではアイマスの各コンテンツ全てを上回っています。これ以上上のコンテンツはラブライブかプロセカ、女性向けアイドルコンテンツかワンピースぐらいしかありません。
ライブ面でもD4DJのライブ会場は1000~2000規模のライブハウスが主であり、アニサマにレギュラー出演しているアニソンシンガーとほぼ変わりません。バンドリに至っては毎年複数のアリーナ会場とコニファーフォレストでのライブが常態化しています。これ以上のアニソン歌手やコンテンツがいくつあるでしょうか?売り言葉に買い言葉になってしまいますが、「で、あんたの推しはブシロのゴリ押しより金稼いでデカい箱でライブやってんの!?」ぐらいは言いたくなります。
今のアニサマを雑語りするための五点セットは以下の三叩二礼です。
・新人声優アーティスト叩き
・ブシロード叩き
・運営叩き
・アニソンシンガー礼賛
・昔のアニサマ礼賛
つまり(実態を見ず数字を調べず感情的に)新人声優アーティストとブシロードと運営を叩いて、昔のアニサマは良かった、アニソンシンガーの仕事を奪うなと言っていればバズってちやほやされるのが今のtwitterです。
だから私のように「実際にアニサマはアニソンシンガーを重視している」「昔のアニサマの方がノンタイ率は高かった」等とエビデンスに基づいた記事を書いてもこういった風評には勝てません。「嘘も百回言えば真実になる。」という言葉がありましたが【この言葉自体が正確ではない、リンク先参照】、実際一度流行った嘘やデマを払拭するには流行らせるために必要な労力を遥かに上回る情報と時間が必要となります。
本当に今のアニサマに不満や問題点があり、もっとこういう人を出して欲しいと思っているのならば、私のようにtwitterで管を巻くのではなく運営とアーティストの所属レーベルに出して欲しい、出て欲しいという意見を送るべきです。
西川貴教さんがイナズマロックフェスの出演者について『毎年になりますが「イナズマに○○を呼んで下さい」とご希望を頂きますが、~思い付く方にはオファーをしておりますので、ファンの皆様がご本人に直接お願い頂ければと存じます。』と言っており、西日本最大のロックフェスであるイナズマですらファンによる声が出演への大きな後押しとなる事を明言しています。ましてや世界最大とはいえ、アニソンフェスという比較的狭い業界内ならなおさらのことです。さらに西川さん自体がアニサマ2011でのシークレット出演が実現した際に「毎年オファーは受けていたけど、ネットの出て欲しいアーティスト投票で1位になった事で実現した」事を話しています。
貴方の理想のアニサマがあるなら、こういう人に出て欲しいというならそのための声を届けるようにするべきです。運営のやり方が気に入らないなら、ただの八つ当たりではなくどうすれば形になるかを考えるべきなのです。
アメリカのケネディ大統領は就任演説で『だから国民諸君よ。国家が諸君のために何ができるかを問わないで欲しい――諸君が国家のために何ができるのかを問うて欲しい。』と言いましたが、運営が、コンテンツが、運営が、推しがファンの為に何が出来るのか問うのではなく、ファンが運営に、コンテンツに、運営に、推しに何が出来るのかを問わなければならないのです。
もう他者が自分の為に何をしてくれるのかだけを考え、消費して文句を言うだけな時代は終わらせましょう。これからは自分が相手に何を出来るか、少しでも何かを生み出す力になって、相手に与えられるのかを考えていかなければならないのではないでしょうか?
アニサマの追加出演者発表は最低でも1回ありますし、これからアニサマ本番まで三か月以上あります。他にもフェスや単独等々沢山の楽しみが続いていきます。まだまだやらなければならない事、楽しい事はたくさんあるのです。
足を引っ張ろうとする何かがいたら、蹴とばして先に進むまでです。皆さんもそれぞれの「大好き」や「楽しい」を大切にしてください。
今回もありがとうございました。また次回よろしくお願いします。