今回の記事は現在開催中のライブツアー、「NANA MIZUKI LIVE HOME 2022」のネタバレを含みます。これからのツアーに参加する予定の方でネタバレは嫌な方はライブ参加後にお読みください。
6月中旬辺りのワイ「感染者数も順調に下がってきたしワクチン接種も3回目済ませたし、もう何の問題もなくライブに行けるぜヒャッハー!!」
7月中旬のワイ「そんな風に思っていた頃が私にもありました」
今や東京では毎日3万人代の感染者が記録される昨今、皆様お元気でしょうか。たとえ数が増えようと基本的な感染対策は手洗いうがいマスク消毒です。これを忘れずに気をつけましょう。そんな事も考えず行動制限だ緊急事態制限だセイフガー!!と叫ぶのは私は自分の頭で考えられない【ピー】です、良い大人なんだからちゃんとしましょう。
自分はああいう人たちよりは多少マシであろう頭で対策をしながら今よりはいくばくかマシだった7月16~17日、ちょいと遠征してきました。2019年までは泊まりで遠征するのは時々あったのですが、今回は昔でも中々無かった静岡~神戸~幕張~静岡の1泊2日ムーブ。イベントのついでに神戸牛だのホテルバイキングだのに舌鼓を打つ贅沢イベント遠征・・・おまけに諸費用も天井でした。
初日の7/16に行ったのは神戸ワールド記念ホールで開催された「NANA MIZUKI LIVE HOME 2022」。神戸公演の、そしてこのライブツアー初日ということでどうせですからFCに入会して行ってきました。席としてはアリーナB6ブロック。今回アリーナはA~Cブロックまであり、その中でもB6ブロックはアリーナの中の下、さらに右よりの席でした。とはいえメインステージはちゃんと見えたしセンターステージにも近く、決して悪くはない席でした。これが終盤あんなミラクルになるとは・・・
今回は既に配信されている5つの既存曲を含めた15曲収録のニューアルバム「DELIGHTED REVIVER」を引っ提げた2019年の「LIVE EXPRESS」以来3年ぶりのライブツアー。2020年に開催予定だった「LIVE RUNNER」よりは規模を落としているものの久しぶりの全国ツアーということで、気合の入れ具合もかなりのものでした。
ステージにはアメリカ中西部をイメージした装飾(Free wifiはありませんでした、詐欺だ)が施されており、そうそうこういう凝ったステージが水樹奈々のライブなんだよなぁと思わせる中、開演時間が来て暗転と共にOP映像が流れます。荒野を旅するナナミズキの映像と共にライブロゴが流れてきてライブがスタート。
1、2曲目は「New Sensation」「POWER GATE」となのは以前から現在まで歌われてきた代表曲からスタート。最新アルバムのライブながらいきなり定番曲をぶっ放すという古参も新参も満足させることを感じるセトリ。その後は「Go Live!」「HOLY TALE」「Reboot!」と言った最新アルバム中心のセットリストながら「Justice to Believe」「MARIA&JOKER」「Dancing in the velvet moon」といった昔ながらの曲も聴ける助かるセットリスト。特に「Dancing in the velvet moon」は好きな曲ながら初めて聴けて嬉しかったです。何なら一番かも。
合間には「LIVE RUNNER」でやる予定だったものを再構成した「水樹奈々初めての〇〇楽曲」として水樹奈々初のアニタイである「アノネ~まみむめ☆もがちょ~」披露したり(本人が「innocent starter」じゃないよ!とあるあるネタを持ち出して草でした)、お馴染みの幕間映像で福圓美里と二人で声当てしたアメリカンなスマギャンシットコム映像が流れたり。「国民的アニメに出たい」「もう出てるじゃない何ゴンボールとか何ピースとか!」じゃあねぇよ(うろ覚え)
そして映像後にはお馴染みの強い曲を揃えたラストスパートタイム。「FIRE SCREAM」「UNLIMITED BEAT」「禁断のレジスタンス」といった人気タイアップの中にこのパート唯一のアルバム曲の「MY ENTERTAINMENT」が入る。アルバムの1曲目であり今のエンタメ逆境の時代の中、それでも立ち上がる想いを綴った曲が泣かせる。
そして「ETERNAL BLAZE」!!さあ声こそ出せないけど思いっきり盛り上がるターン!UOバキボキカモーン!とぶち上る中、サビの歌詞を盛大にトチるナナミズキ。そしてラスサビでも盛大にトリるナナミズキ。天丼!
これで「SKILLの歌詞をど忘れする遠藤正明」「エタブレの歌詞を盛大にトリる水樹奈々」という実績をクリアしました。ちなみに前者は2018年1月の三島でのJAMライブでのことです。まあ水樹奈々ですら一番歌いなれているエタブレの歌詞を間違える事があるんです。我々が日常の仕事でミスすることなんてあって当たり前なのです。皆さん安心して、心を強く持って生きましょう。
さて続いての「全力DREAMER」でライブ本編は終了しアンコールのコーナー。そして水樹奈々のアンコールと言えばお馴染みなのは色々と工夫された装飾付きのトロッコ。「レイジーシンドローム」「RODEO COWGIRL」の二曲の間、ナナミズキがこれに乗りながら会場を回ります。
最近ではミニチュアが物販で売られるほどのお馴染みなのですが、今回はツリーハウスのような装飾が施された文字通りのトロッコ。ちょうどメインステージのこちら側から見て左側のA1ブロック、自分のいる側から見て逆側からスタートしたトロッコがBブロックとCブロックの間で左折しそのまま自分から10席ほど後ろを通過、そして右折し自分の数メートル前、しかも席が少ない&カメラぐらいしか無い所を通過したためとても良くナナミズキが見えました。それこそ装着しているイヤモニがはっきりくっきり東芝さん。
FC課金の力ってすげー!!
3曲目はエモい映像と共に送る「HOME」、そして最後の曲は「No Limit」。自分的には初の単独ライブ参戦となった2015年の「LIVE ADVENTURE」西武ドーム公演の1曲目であり思い出の曲なので、個人的ながらエモエモのエモでした。舞う銀テープも久しぶりに見れて感慨深いものがありましたね。
ライブ全体の構成としてはニューアルバム楽曲を核としながらも定番曲を外さずにさらに脇を固める人気タイアップを組み込むことによって初めましての新参から何年も通ってくれている古参まで満足できるセトリだったと思います。
・・・個人的には「Get up! Shout!」を聴きたかったんですが()
後奈々さんが観客の年代層を拍手で聴いた時に10代の音が殆ど聞こえなかったのも気になりましたね、前回の記事でも触れましたが若い子本当に来ねえんだなぁって・・・
8月のSSA(アリーナモード)もまさかの一般販売中となっていますね、一昔前ならアリーナモードどころかスタジアムモードですら激戦の水樹奈々のチケットが簡単にご用意されるとは・・・ここらへんは最大の課題ですよね。無論一朝一夕で何とかできるものではないですが。このブログ読んで興味を持った人はチャンスですよ!
さて翌日7/17、神戸のホテルを発ち新大阪発東京行ののぞみという、静岡県民が滅多に利用しない5桁の列車で東京に遠征、そしてさらに乗り換えてもはや親の顔より見た海浜幕張駅に到着。2日目のステージは「BILIBILI MACRO LINK - STAR PHASE 2022」。中国の動画配信サイトであるbilibiliが主催するアニソンフェスであり、毎年中国・上海で人気アニソン歌手を集めて開催されていましたがここ2年は中止・無観客開催となっていました。しかし今年は日本で開催・世界各国へ配信する形で開催され、TMR、GRANRODEO、ウマ娘等々人気アニソン歌手10組が出演・・・する予定でしたが色々な不幸があって3組出演中止、7組のみで開催する事となりました。
会場に入ってよくわかるのは空席の多さ。上記の出演中止により払い戻しが可能となったのですが(太っ腹ですね)、元々完売していなかった事とその影響もあってアリーナ前方でも空席がぽつぽつ、後方は明らかに空席が目立ち、スタンドは明らかに4連番で取っていた分が丸々空席、自分の前の列は全て空席でした。半分埋まっていればマシ、といった所でしょうか。勿論席が埋まっているか否かとイベントの満足度は別です。結論から言うと実に自分好みのフェスでした。出演者1組ごとに見ていきましょう。
初手はMay'nとのコラボで「Can Do」からスタート。
人気歌手同士を組ませて人気曲を歌わせるというひねりも何もないコラボ、それでいいんだよそれで!この手の何が出るかわからないフェスでは最初にわかりやすく盛り上げる事が必要なんだ!
その後は「セツナの愛」「move on!イバラミチ」「Trasure Pleasure」と様々なタイアップに分かれた人気アニソンを披露、最後は必殺技曲「The Other self」で大いに盛り上げて100点満点のトップバッターを務めました。普通のアニソンフェスならこれがトリでも大満足のセトリです。多分アニサマ2015で見たのは偽物。まああれと16年がおかしかっただけで基本セトリは優等生なんだけどね!
・内田真礼
「ストロボメモリー」「youthful beautiful」とグリッドマンシリーズ2曲にMCを挟んでアンセム「ギミー!レボリューション」で締めるというセトリ。優等生すぎて何も言う事ねえ!w
と言っても前半2曲は去年涙を呑んで諦めたアニサマ2021と同じですし、ギミレボも聴くのが5年ぶりぐらいだったので嬉しかったです。今年のアニサマ3日目にも出ますが、そちらでは今回と結構異なるセトリになりそうなのでそれはそれで楽しみです。
・STATION IDOL LATCH!
何か定期的にある鉄道駅の擬人化・・・ではなく駅員アイドルコンテンツ。男曲は王道な男性アイドルソングの「LATCH! 〜それが未来の扉〜」と社畜企業戦士応援ソング「SUNRISE!!」の二つ。
性アイドルコンテンツはこういう機会でないとみられないので興味深いです。
というかアニソンフェスで井上和彦さんを見られるとは思いませんでしたわ。うちの父と大して変わらない年齢なのに歌って踊れるのは流石というかベテランというか、ラップ迄してたけど最近はベテランが歌って踊ってラップをするのが流行りなのか?そしてステージで給水ではなく飲酒をしてはいけない(戒め)
・ウマ娘プリティダービー
ANIMAXで2回見たけど、メインメンバー3人が揃ってるのは初めてなウマ娘。まずは王道な「うまぴょい伝説」からスタート。最初スモークで全然見えなかったのは草。楽しいんだけどやっぱりコール出来ないのは拷問だよなーと思いました。後明らかにコール禁止を守っていなかった人たちに不幸が訪れますように。
続いて出演者自己紹介MC。出演中止者が出たためかMCは長めに取っていたのですが、自分が好きなのは実は英語ペラペラなたかみなと特技が英会話な久保田ひかりさん、そして「アイ メッチャガンバル」な前田佳織里さん・・・(実は今年に入ってから自分の中でトキメキ度が急激に上昇しています)、後まちこはまちこでした。
そこからはメンバーを分けての「winning the soul」と「Make debut!」のゲームサイズ版、そして集合しての「ユメヲカケル」という王道セトリでした。いやあ改めてみるとウマ娘の楽曲は強いですね。一番好きなのは「GIRLS' LEGEND U」ですがこれフェスでは本当にやってくれないんですよねー
後「ユメヲカケル」で数列前の厄介が明らかにレギュレーション違反の孔雀を持ち出したけどすぐに故障して光らなくなって直そうとしたまま終わったのは、実に無能な僕は残酷でした。
・富田美憂
実はこちらも自分の中でのトキメキ度が急上昇している一人。「調査のご依頼、お待ちしてます」はいいぞ・・・
セトリ的には「Broken Sky」「Present Moment」そして「OveR」持っているアニタイ全部持ってくるという非常にわかりやすいセトリ。「Present Moment」の間奏での少し力を抜いた「こっちも~」という煽りが好きです。
そして内田真礼とのコラボでの「Hacking To The Gate」。わかりやすく知名度の高い曲はやはり盛り上がりますよねー。ん?Hacking To The Gate・・・内田真礼・・・富田美憂・・・じ、実質a(それ以上いけない
・May'n
ロングイントロだけでもはや死刑宣告。初手「Chase the world」はレギュレーション違反ですよ!自分が行くと一番好きなこの曲を毎回歌ってくれるのは本当に嬉しい。そして2曲目が「Scarlet Ballet」とかバカなの死ぬの私が!いつの間にかセトリ担当になったの私!?
曲が終わってから暗転した照明が再度点いても給水が間に合わずダンサーさんが手を振って時間を稼いでいたのが面白かったです(
3曲目は初披露となる新曲「あはっててっぺんっ」。・・・この曲だけ電波情報局の人がステージにいましたね、後歌い方だけでわかる作詞作曲大石昌良(共同)。そして最後の曲はbilibiliだけあってアズレンの「graphite/diamond」、まあこれも強い。マクロスFが無くとも全然盛り上げられる、楽曲もポテンシャルも純粋に強いんですよね。もっと大きなフェスにももっと出て欲しいんですが・・・
まあトリだよね、そして一番予想外だったセトリ。個人的にはこういうものも大好きなんだけど、超王道セトリを期待した人には不満だったろうし、単純な「アニソンフェスのトリらしさ」という意味ではトップバッターのロデオの方が当てはまったと思いました。例えるならばアニサマ2016のLiSAとFLOWのセトリみたいな関係性でしょうか。
セトリは「Save The One, Save The All」「resonance」「Zips」とかなりのぶち上げ曲を3連発。バンナムフェスやガンダムフェスでも歌ったZipsは兎も角、「resonance」は国内では2017年の「Anisong World Matsuri」ぐらい、「Save The One, Save The All」はアニソンフェスという場で歌うのはおそらく初というレアな選曲でした。どれも10年以上前の曲ですし。twitterでも令和のアニソンフェスでソウルイーターやBLEACHが聴けるとは・・・という反応が多くて嬉しい。
そしてアニソンフェスではお馴染みのイイハナシダナーなMCを挟んで「Imaginary Ark」「vestige-ヴェスティージ-」と2曲のバラードで締め。アニソンフェスでのバラード締め自体レアですが、この構成は多分誰も予想していなかったと思います。
見ての通り「INVOKE」も「ignited」も「HEART OF SWORD~夜明け前~」も無いというおそらく国内のアニソンフェスでは初のセトリです。アニサマや「MUSIC THEATER2017」とかだと上記3曲は鉄板ですし、自分も今回はこの3曲は必ず入るだろうと思っていましたし。個人的にはいつもこの3曲ばかりだともっと他の曲も聴きたい!と思ってしまう事もあるので、今回のセトリは大満足でした。最も上記3曲を聴きたかった、最後はやっぱ知名度の高い盛り上げ曲で締めて欲しい、という人には不満の残るセトリかもしれませんが。気持ちはわかる(画像略
ちなみにこのセトリになったのは2018年のBILIBILI MACRO LINKに出た際に上記3曲を全てやっており、その時と被らない、かつ海外でも人気のBLEACH、ソウルイーター、ガンダムSEEDからの選曲にした結果こうなったという事で。最後の曲がバラードだったのは本来この後にぶち上げて締める為のコラボを予定していたけど色々な事情で流れてしまったという事ですかね(察して差し上げろ
「今回のセトリも良かったけどやっぱINVOKEとか聴きたい!」って人は今やってる47都道府県ツアーに行けばいいと思うよ!二度のbilibiliでやった曲はほぼ全てやってるしまだチケット受付が始まってすらいない会場もあるので!
あー、ちなみに最後の挨拶では「今回は誰ともコラボが無くてですね、ついにウマ息子になる日が来たかと、ひそかに振り付けを練習していたのですが・・・」と言い、ウマ娘勢を動揺&歓喜させていました。裏でも差し入れしてくれていたりとここでも株を上げまくっていましたね(いつもの
そうそう、このライブの一番良かった所、「全員集まって一組一組のMCのある最後の挨拶」があった所なんですよね。去年のアニサマのソロの締め曲で集合からのテーマソングとかバンナムフェス2ndの一つのライブの終わりとしてのエンドロールとかもとても良かったんですが、こういうのがあると「みんな一緒に一つのライブを作っている」感がマシマシだったので。エモいよね、前はこういうのが当たり前だったんだけどねぇ。「ANIMAX MUSIX」はやっとったやんけとか言わないの。
・・・とまぁ旅行しながら2つのイベント連戦という贅沢な時間を過ごしたわけです。どちらのライブも素晴らしかったので個人的には大満足でした。自分はイベントがあるから生きていける人間なんだなと再確認。
このようなご時世が続く中完全な状態でイベントを開催する事が難しく後者のイベントでは欠席者も出てしまう中、出来る限りの努力で観客を楽しませてくれる出演者・関係者の方々には感謝しかありません。ありがとうございます。
一方水樹奈々のライブは自分の行った公演こそツアー初日であるためチケット完売満員御礼ではあるもののツアー中のSSA公演はチケットが未だに一般販売中、bilibiliの方は様々な事情で払い戻しを受付ていたとはいえ客席の埋まり具合は半分程度・・・と寂しいものがありました。
我々観客の側も配信で満足するだけでなく、可能ならば現地に足を運んで直接ステージを見て、音を、声を聴くべきではないでしょうか。無論今の状況では難しい方も多く、そのために配信という手段もあるので無理強いが出来るわけはありませんが・・・
本当この状況がどうにかなればいいのですが、そんな事が簡単に出来ない以上は個々人の対策をしてイベントに参加するしかありません。皆様もどうかお気をつけて自分のペースで日々のイベントを楽しんでください。
今回も読んでいただきありがとうございました。次回の更新もよろしくお願いします。