3月14日、アニサマ2021発表会がありました。おかげさまでその日と翌日のブログアクセス数は3桁を記録しました。あざっす。
それでは発表情報を振り返ってみましょう。まずは気になる出演者についてです。前回の記事でも触れましたが出演者については基本的にアニサマ2020から引き続ぐ予定ですが一部変更になる場合がある、ということが告知されていた通り、基本的には同じ出演者ですが一部変更もありました。
それでは2020の延期発表時点での出演予定アーティストと2021の出演発表アーティストを比較して追加、変更、名前が消えた等々アーティストの変化はどうなったのかを表でまとめてみました。表の見方は以下の通りです。
出演日(DAY~):現時点での2020出演予定人数→2021出演予定人数 |
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アーティスト名(出演回数) |
レーベル |
昨年からの変更 |
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アーティスト名の色はそのアーティストのジャンルを表しています。以下の通りです。
・黒字:声優ソロアーティスト
・赤字:アニソンシンガー、及びアニソンシンガーによるユニット
・青字:声優ユニット(声優がボーカルを担当する音楽ユニット含む)
・紫字:作品ユニット
・緑字:J-POP、J-ROCK等一般系アーティスト
昨年からの変更については、以下に分類されます。
・継続:2020から日にちを含めて変更無し。
・新規:2020には出演発表がされていなかった。
・取り消し:何らかの理由で出演が無くなった。
・一部変更: 2020から出演予定だったが、一部変更点がある。
なお出演取り消し及び詳細変更で出演日が変更となったアーティストは2021の出演者の後に2020での出演予定日に記載します。また出演日変更となったアーティストは2021の変更後の日にも記載します。
それでは見ていきましょう。
出演日(DAY1):15組→17組 |
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アーティスト名(出演回数) |
レーベル |
昨年からの変更 |
日本コロムビア(アイドルマスター ミリオンライブ!関係楽曲はバンダイナムコアーツ(ランティス)からのリリース) |
継続 |
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エイベックス |
一部変更*1 |
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継続 |
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新規 |
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継続 |
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ソニー(その他) |
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岸田教団&THE明星ロケッツ |
ワーナー |
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ソニー(その他)/ユニバーサルミュージック*2 |
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スピラ・スピカ |
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DIALOGUE+ |
新規 |
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継続 |
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ソニー(その他) |
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Happy Around! |
新規 |
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Peaky P-key |
継続 |
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Photon Maiden |
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ビーイング(D-GO) |
新規 |
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2020出演予定だったアーティスト |
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AiRBLUE |
取り消し |
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一部変更(出演日が日曜に変更) |
出演日(DAY2):17組→16組 |
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アーティスト名(出演回数) |
レーベル |
昨年からの変更 |
継続 |
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MAGES. |
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ARGONAVIS |
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GYROAXIA |
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ワーナー |
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新規 |
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継続 |
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ソニー(その他) |
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フライングドッグ |
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halca |
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2020出演予定だったアーティスト |
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取り消し |
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スタァライト九九組 |
出演日(DAY3):13組→15組 |
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アーティスト名(出演回数) |
レーベル |
昨年からの変更 |
Assault Lily [一柳隊] |
継続 |
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ソニー(その他) |
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新規 |
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一部変更(出演日が金曜から変更) |
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新規 |
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一部変更*5 |
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継続 |
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フライングドッグ |
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新規 |
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TRUE |
継続 |
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ワーナー |
新規 |
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RAISE A SUILEN |
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ReoNa |
継続 |
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2020出演予定だったアーティスト |
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取り消し |
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えりぴよ&舞菜 from 推し武道 |
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続いてジャンル別に人数と変化、割合を見てみましょう。
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2020 |
2021 |
合計 |
45組(100%) |
48組(100%) |
声優ソロ |
12組(27%) |
15組【+5、-2】(31%) |
アニソンシンガー |
11組(24%) |
11組【+1、-1】(23%) |
4組(9%) |
5組【+1】(10%) |
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作品ユニット |
11組(24%) |
10組【+2、-3】(21%) |
一般アーティスト |
7組(16%) |
7組【+1、-1】(15%) |
そしてレーベル別に見ていきましょう。
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2020 |
2021 |
合計 |
45組 |
48組 |
ソニー(合計) |
10.5(23%) |
11.5【+1】(24%) |
6 |
7【+1】 |
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ソニー(その他) |
4.5 |
4.5 |
9(20%) |
9【+1、-1】(19%) |
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3(7%) |
0【-3】 |
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5.5(12%) |
7【+2、-0.5】(15%) |
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5(11%) |
5.5【+3、-2.5】(12%) |
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フライングドッグ |
2(5%) |
2(4%) |
3(7%) |
3(6%) |
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エイベックス |
1(2%) |
1(2%) |
ワーナー |
2(5%) |
3【+1】(6%) |
MAGES. |
1(2%) |
1(2%) |
1.5(3%) |
1.5(3%) |
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0.5(1%) |
0.5(1%) |
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1(2%) |
2【+1】(4%) |
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0 |
1(2%) |
まずはアーティストの変化について見てみましょう。新規出演者の中でも話題になったのはWANDSでしょうか。最近では「真っ赤なLip」が話題となっていますし、アニメタイアップも結構ある・・・のですが原曲ボーカルの「世界が終るまでは…」は12年にもうやって伝説クラスの物語となっているので出来れば別の曲の方がいいかも()
アリーナクラスの少ない3日目に2度目のRAISE A SUILENとお馴染みの内田真礼が来たのも嬉しい。RASは今年は2曲以上やれそうだし(19年を無かった事にしてはいけない)、カバーとかで色々やれそうだし。姉さんは新規タイもあるし、実は3日目の中では出演回数かなり上なので(内田真礼より以前に出演経験があるのは3日目ではOLDCODEXと鈴木このみだけ)結構ないい扱いになりそうです、というか毎年比較的待遇いい方ですし。ちなみに3日目は今年のリスアニのトリが二組とも出ます。
他には初出演アーティストが目立ちます。DIALOGUE+、Happy Around!、楠木ともり、高槻かなこといった面々。他には昨年から引き続きの石原夏織に2年ぶりの早見沙織、そして言わずと知れたミス・アニサマ栗林みな実。ベテランから新人迄の面子ですが、何組かについては後にも述べます。
一方出演が無くなったアーティストもいます。まず3日目に出演予定であった茅原実里は出演取りやめになり、初日から同じランティスのOLDCODEXが移動してきました。何故みのりんが出演取りやめになったかは【お察しください】。まあ新規アニタイがほぼ無い状態で来ても何をやるつもりだったのかはわかりませんが。
またポニーキャニオン関係アーティストもAiRBLUE、スタァライト九九組、えりぴよ&舞菜 from 推し武道と3組が出演取りやめになっていますが、上記の通り同時にポニーキャニオンからは所属アーティスト3組が新規出演となっていますのでほぼプラマイゼロになっています。これについて1組ずつ見ていきましょう。
まずはAiRBLUEからです。こちらはソーシャルゲーム「CUE!」のキャラクターを演じている16人の声優からなるユニットです。「CUE!」自体はソーシャルゲームに加えアニメ化も決定している・・・のですが2月に「アプリ改善のため現サービスを終了」する事が発表されました。おそらく今回のアニサマへの出演取りやめもこの関係でしょう。公式twitterでも「AiRBLUEのアニサマ2021の出演はありません。」と発表されています。
そしておそらくその代替出演となったのが声優ユニット、DIALOGUE+です。DIALOGUE+自体はCUE!とは直接関係は無いのですがメンバー8人全員がCUE!へ出演しておりAiRBLUEのメンバーでもある、そして双方ポニーキャニオンレーベルという事で決定したと思われます。ただ他8人のAiRBLUEメンバーが出演できないのも、AiRBLUEそのものが今年出演できないのも変わらないのでアプリの再始動とアニメ化が始まった後であろう2022年のアニサマに優先して出演という事になるのでしょうか。
続いて「えりぴよ&舞菜 from 推し武道」です。こちらは2020年に放送されたアニメ「推しが武道館いってくれたら死ぬ」からの出演であり、所謂旬のアニメからの出演・・・という事でしたが1年以上経過しており、旬を逃してしまった・・・という事でしょうか。これについてはアニサマと言うよりポニーキャニオン側の都合かと思われます。次の予定が経っていないアニメよりもアーティストの方を出したい、ということでしょうか。とりあえず今年一番ついていないのはAiRBLUEと推し武道両方での出演が無くなった立花日菜だと思う。
そしてスタァライト九九組。2年連続出演していたのでこのアーティストについては説明不要でしょう。コンテンツとして継続していますし今年新作劇場版の放映も控えています。さらにブシロードコンテンツでもある事からアニサマとポニキャ(とブシロード)双方から出演を取りやめる予定は無いため、今回出演取りやめになった中では一番理由がわかりにくいアーティストです。スケジュール的にも他の作品ユニットで出演する人もおり、スタァライトそのものの舞台が被ったというわけではなさそうですが・・・
ちなみにスタァライトが出演しないと三森すずこの2010年以来の連続出演も10年で途切れる事となります。ソロで出るならば今回発表されそうですし、他の出そうなコンテンツも無さそうだから今年はお休みでしょうか。まあいつも忙しいですし,、たまにはゆっくりしてほしいです。
そして最後にangela、内田雄馬、森口博子といったキングレコード所属アーティストです。これについては発表直後からtwitterでも話題になっていましたが、今年はキングレコードのアーティストが一切出ません(現在のところ)。そして今年の協賛レーベルの所にもキングレコードがいません。
これについていくつか憶測が出ています。
・キングレコードが有観客のライブをまだ解禁していないので断った
・キングレコードがアニサマと同じ日にKING SUPER LIVEのようなライブを開催する
まず3つ目は無いと思われます。キンスパが開催された2015年と2018年(と2017年)にはキングレコードのアーティストは普通に出演しています。15年と18年双方に水樹奈々は出ていないものの、15年は8組(全出演者の約14%)18年は6組(10%)が出演しています。
そしてわざわざアニサマと同日にレーベルフェスをぶつけるメリットがありません。
第一に客の取り合いになります。所謂単推しの人間はそこまでいません。アイマスかラブライブぐらい母数の大きいコンテンツならばともかく、レーベルフェスに行く層は広くアーティストが好きな層であり、アニサマやアニマのようなアニソンフェスに行く層とも比較的合致します。現在イベントの人数制限がありどちらかの席が余るような状況にはならないにしろ、客の取り合いとなる事実には変わりありません。アニサマと同日にライブを開催するアニソンアーティストがいないわけではありませんが、アーティストの単独ライブとフェスでは意味が違います。
第二にアニサマ運営及び他レーベルに対する印象が極端に悪化します。いままで参加してきたフェスから自分の所属アーティストを引き上げ自分のフェスをぶつけるという行動が何を意味するかは、それなりの思考回路がある人間には説明する必要も無いでしょう。私のフォロワーさんの言葉を引用すれば、「アニサマよさらば!我が代表堂々退場す」となります。
そんなことをしたら運営と参加レーベルの顔に泥を塗ったのと同じです。アニサマ運営を敵に回しても怖くない?いいえ、アニサマ運営は怖くなくとも参加レーベルにとってはどうでしょうか。今まで協力してきた会社がいきなり抜けて裏にイベントをぶつけてくることに、良い印象を持つ関係者はいないでしょう。
そんなメリットの無い事をキングレコードがやるとは思いません。2015年ぐらいの時期ならともかく、「今の」キングレコードがやるとは思えません。そこまで状況と立場の分かっていない愚者とは思えないし、思いたくもありません。
これに関連して1つ目の可能性もほぼ無いです。キングレコードのアニサマ参加者は他レーベルの参加者が増えてきているため全体の割合としては減少傾向になるとはいえ、レーベル別にみるとトップレベルの参加数である事には変わりありません。ランティスと今年のソニーが多すぎるだけです。2013、14年辺りに比べて出演者数は少なくなっていますが、これはキングレコードの所属アーティストそのものが減少したのが大きな原因です。キンスパ2015と2018の出演アーティストを見比べれば一目瞭然です。出したくても出すアーティストがいないと言えます。そして2020年の第一弾出演者がキングから3組というのは一見少なく見えますが、2018年や2019年の第一弾出演者と同じ数なのです。
2018年は水瀬いのり、蒼井翔太、上坂すみれの3組が第一弾出演者で宮野真守、小倉唯、ヘルシェイク矢野が追加出演、2019年は水瀬いのり、内田雄馬、蒼井翔太の3組が第一弾出演者で上坂すみれ、小倉唯、angelaが追加出演となりました。これを考えれば2020年もその後数組が追加出演となる可能性は十分に予想がつきます。
最近のキングレコードはアニサマに対して塩対応と思われがちですが、実際は2015年以降も水樹奈々がほぼ出ないだけであって毎年所属アーティストの多くが出演しており、特に人気・知名度が高いangelaと宮野真守のどちらかが毎年出演している事を考えると今年急にキングが手切れをする、という事は考えにくいです。
となると2番目でしょう。まずキングレコードは現在唯一と言ってもいい、有観客ライブを再開していないアニソンレーベルです。また昨年9月のJAM Project主催のオンラインライブフェスである「JAM FES」を除き有観客・無観客を問わずアニソンフェスにも出演していません。アニソン関係では上坂すみれが唯一有観客ライブを予定しており昨年12月に発表していましたが、今年2月に中止が発表されました。そして現在も8月に予定していますヒプノシスマイクのライブを除き、アニソン関係の有観客ライブ予定は出ていません。さらに言えばヒプマイはキングレコードのメインアニソンレーベルである「キング・アミューズメント・クリエイティブ本部(通称キンクリ)」ではなく「EVIL LINE RECORDS」です。キングレコード全体の方針もそうですが、キンクリの方針としては有観客ライブはまだ早いという判断かと思われます。
そしてもう一つ、キングレコードが今回のアニサマで後援にいないのは現時点でアーティストを出していないからという事もあります。これについては私も誤認させるようなツイートをしてしまいました、すみません。
アニサマの後援企業についてですが、基本的にはその年に出演するアーティストのレーベル会社のみが後援となります。その年に参加しなかったレーベル(例えば2019年のワーナー)は後援になっていません。
そして当たり前の事ですがアニサマで追加された出演アーティストは公式HPに追加記載されます。そしてそのアーティストが所属するレーベル会社もそれまで発表されていたアーティストのレーベルになかった場合には追加されます。例えば2018年や2019年の第一弾発表にはNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンの所属アーティストがおらず後援の所にもNBCがありませんでしたが、その後所属アーティストが追加出演発表されたため、公式HPの後援欄にもNBCの名前が追加されました。そのため、現在公演の所に名前が無いから今後も出演する可能性が無いというわけではありません。現に今年もandmoreは消えていない為、今後の追加やシークレットがある事は確実かと思われます。ただし今回の発表は現在調整中の組を除いて一挙に発表したため、例年より追加発表の回数が少なくなることは確実かと思われますし、現在後援の所に名前の無いレーベルが追加される可能性は少ないと言って間違いないでしょう。
さて今名前を出しましたNBCですが、こちらもアニサマには今の所名前がありません。こちらは有観客ライブNGではないでしょう。NBCは業界では最も早くから有観客ライブを再開したレーベルだからです。
ライブの規模にもよりますがアニソンレーベル別に有観客ライブの再開時期を見るとこうなります。
20年10月:ランティス
20年12月:エイベックス、フライングドッグ、MAGES.
21年10月:ワーナー(予定)
こうみると去年の段階で規模に関わらずほとんどのレーベルが有観客ライブを再開していることがわかります。ただし予定通りとはいかず、再度の緊急事態宣言等で中止・延期になるライブもありました。なおワーナーが遅いのは元々所属アーティストが少なく、ライブをする機会が少なかったかと思われます。
一方でアニサマにNBCのアーティストが追加される可能性は少ないです。今回の発表は現在調整中の組を除いて一挙に発表したためなので、ライブを普通に再開しているNBCのアーティストがいたならばそのまま発表となるのが自然です。わざわざ後にする理由はありません。じゃあ何で出ないのって?出ないからじゃないの?
・・・いや本当アニサマってランティスとキングレコード(と13年以降のソニー)以外のレーベルって、片手で数えられるぐらいの出演者しかいないんですよ。年によっては1、2組ぐらいしかいない事もめずらしくないです。ここ10年で6組以上になるのは14年の日本コロムビア、15年のエイベックス、16年のビクター(フライングドッグ)、19年のポニーキャニオン、そして今年のポニーキャニオンとブシロードぐらいしかないです。
そしてNBCの出演者は近年比較的少ないです。ここ10年間のNBC所属アーティストの出演数を見ていくとこうなります。
2013(4組):Ray、fripSide、Gero、黒崎真音
2015(5組):Ray、黒崎真音、fripSide、南條愛乃、川田まみ
2016(1組):黒崎真音
2017(3組):fripSide、Luce Twinkle Wink☆、黒崎真音
2019(1組):黒崎真音
このように2011年から15年辺りは安定して3人以上のアーティストが出演していましたしかし16年は1組のみ、17年は再び3組となりましたが18年は2組、19年は1組と少なくなっています。この出演アーティストのうちELISAはソニーに移籍、Rayと川田まみは引退となっています。と言ってもNBCのアニメタイアップが少ないというわけではありません。fripSideはほぼ毎年アニタイがありますし、今アニサマに出て4曲枠になり全て新曲にしてもまだ余るほどです。毎年出演している黒崎真音も新規タイがありますし、南條愛乃のソロや山崎はる、やルーチェも新規タイアップがあります。またNBCに復帰したKOTOKOもあります。NBCに新規タイアップのあるアーティストは多くいます。
じゃあ何でNBCのアーティストは少ないかというと、推測ですがアニサマを主戦場にしていないからではないかと思います。NBCはどちらかというとリスアニとアニマックスに力を入れている傾向があります。やなぎなぎのようにアニサマに一度も出演していませんがリスアニやアニマックスには何度も出演しているアーティストもいます。川田まみやRayも多く出演していました。南條愛乃や黒崎真音も毎年のように出演しています。そしてfripSideはリスアニにもアニマにも毎年のように出演しており、リスアニでは4回、アニマでは5回トリを担当しています。なおfripSideはアニサマ、リスアニ、アニマと3大アニソンフェス全てでトリを担当した数少ないアーティストです*6。
別にNBCとアニサマが喧嘩したといわけではなく今年は出なかっただけ、という事では無いでしょうか。ただ少ないとは毎年誰かが出ていたNBCから今年は誰もいない、というのは寂しいですが・・・
そしてもう一つ、ブシロードミュージックが7組は大杉じゃないだろうか、癒着だ私物化だという声についてですが、まあ癒着はしているでしょう。2014年までは協賛していましたし、昔からアニサマ運営とは蜜月関係です。ARGONAVISやD4DJがそこまで売れていないのも(少なくとも本家バンドリと比較して)事実ですし、まあゴリ押しでないというのも無理があります。
ただしこれらのブシロアーティストが売れていないならほとんどのアニソンアーティストは売れていないですし、新人のゴリ押しなんてどこのレーベルもやっていることです。
なんだかんだで8千~1万前後は売れているんですよARGONAVISやD4DJ。この数字はTRUEや雨宮天、鬼頭明里や鈴木みのりといった他の今年のアニサマ出演アーティストの最近のシングルの売り上げとほぼ変わりません。今年出ていないアーティストでは宮野真守や小倉唯辺りともそこまで変わりません。アイマスシリーズのキャラソンともそこまで変わりません。売れていないわけではないんです。ブシロがゴールデン番組に金出して宣伝して迄推しているほどではないというほどで。上記のように特定のレーベルからの出演者がやけに多いのは時々あることですし、そこまで目くじら立てる事では無いと思います。
今の時代「売れてない」「ゴリ押し」は今の時代自分の好きなアーティストへのブーメランになりかねないので使用しない方がいいです。今はキャラソンと数名のアーティストしか売れていないといっても過言では無いですから。
もっと言ってしまうと、今のアニサマに対する最大の不満って「わかりやすい人気アーティストが少なくなっている」んですよ。新人だのブシロだのは些細な不満です。
だってこれ2017年の時はほとんど見られませんでした。あの年は大人気アーティストが多く出ていたから(そしてその分新人の出る枠が少なくなっていたから)不満が無かったんです。水樹奈々が、LiSAが、JAM Projectが、デレマスが、ミリマスが、Aqoursが、fripSideが、FLOWが、宮野真守が、May'nが、田村ゆかりが、KOTOKOが・・・だいたいここらへんのアーティストが4組程度いたら不満は一気に沈静化しているはずです。これらのアーティストが出なくなっている、というか出さなくなっている(あえて主語は乗せませんが)のが今のアニサマの問題なのです。
そしてそこを突いてJ-POPからの人気アーティストを出し、さらにTrysailと藍井エイルというアニソン界の人気アーティストを今年も出すソニーが今年のアニサマで最も優遇されているのは当然です。だって人気アーティスト出しているじゃない!
それに次ぐランティスもロデオとオルドコを出しています。バンナムと言う面では765プロもこれに入れていいでしょう。アリーナ級と言う意味ではシャニマスも入れていいです。
何だかんだでブシロも会場の規模は大きいですし、RASもアリーナクラスのワンマン経験者です。
要するに人気アーティストを出せば優遇されるのです。
ポニーキャニオンについては去年の放課後ティータイムの出演に対するものとも考えられます(去年もポニーキャニオンの出演者数は主要3レーベルに次ぐものでした)。
どこのレーベルも人気アーティストを惜しみなく出してセット売りでいいから推したいアーティストをゴリ押しすればいいと思うよ!
まあこれについては今やっている企画の方でもう少し掘り下げたいと思います。
それでは最後に今年のアニサマ出演予定アーティストのうち、大規模ライブの経験のあるアーティストを纏めてみました。開催予定だったものを含む5000人クラスの会場での単独ライブ経験のあるアーティストを表にしてみました。ただしコロナ禍での人数制限があるものは除外してありま、実際開催されたライブについては実際来場した人数とは誤差がありますが、それもまたご了承ください。
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DAY1 |
DAY2 |
DAY3 |
それ以上 |
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さいたまスーパーアリーナアリーナモード |
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内田真礼(中止) |
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RAISE A SUILEN |
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幕張メッセイベントホール |
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ちなみに大黒摩季の最大のライブは1997年、レインボースクエア有明で開催された野外ライブで4万7千人を動員したそうです。CDが滅茶苦茶売れていた時代だけあって桁が違います。ちなみにレインボースクエア有明は現在の有明ガーデンシアター周辺地域の野外会場でした。現存する会場では千葉マリンスタジアムや全国8か所15公演のアリーナツアー等・・・現在でも2017年から18年に1年かけての47都道府県ツアーを開催する等のライブをしています。なんというかすごい(こなみ)
それでは今回も読んでくださってありがとうございました。次回もよろしくお願いします。
*1:メンバーの一人である澁谷梓希が2021年3月に卒業するため出演せず
*2:正確には所属事務所であるオフィスオーガスタの自社レーベルであるオーガスタレコードに所属しており、2017年3月以前はソニーと、以後はユイバーサルミュージックと提携している
*3:現在は声優としての仕事をほぼ行っていないためアニソンシンガーとしてカウントする
*4:正確にはTVアニメ「アサルトリリィ」の製作委員会であり、原作担当のアゾンインターナショナル、アニメ制作のシャフトやTBS、ブシロードグループなどからなる「アサルトリリィプロジェクト」がレーベルであるがTVアニメ版の音楽関係はブシロード担当であるためブシロードミュージックに換算する。