一見野郎のこれは個人の感想です

こちらは私、一見野郎が周りに気を適当に使いつつアニメ・アニソン・読書等の雑談をするブログです。

LiSAは水樹奈々を超えたのか(予告編)

色々あった2020年もあと4時間半ほどで終わります、皆さんお疲れ様でした。

本当に今年は大変な年でした。自分は仕事の上ではそこまで影響を受けずに済んだのですが、仕事が出来なかった人、無くしてしまった人、本当に大変だったと思います。

そしてこのブログとしてはアニメ関係のイベントの大半が不可能となってしまった中、関係者の苦労は私の想像の及ばないところであると思います。自分も微力ながら手助けをしますので、皆さんもどうかできる限りの事をしていきたいと思います。

そんな今年最後の更新は、予告していた記事を書く・・・予定だったのですが全てを書ききれなかったので予告編という形で次回に続く形を取らせていただきます、すみません。

 

 2020年の例のアレによる影響はアニメソング界にも大きな被害を与えました。数多くのライブが中止・延期による経済的大打撃、アニメ放送の延期による楽曲リリース自体の延期、プロモーション活動の制限やCDショップへ足を運べない事による売り上げへの打撃・・・

去年1年間(18年12月~19年12月)でCD売り上げを5万枚以上記録したアニメソング(一般タイアップを除く)は9曲でしたが今年は5曲に減少しました。中でもアイドル系コンテンツのCDは先行抽選申し込み券封入が封じられた事もあり、売り上げが大きく下がっています。

それでも数多くのアニメやアニメソングが大きな話題を呼びました。かぐや様は告らせたい?〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」OPである鈴木雅之「ADDY! DADDY! DO! feat. 鈴木愛理はアニメと共に1期主題歌に勝るとも劣らない好評を博し、「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン主題歌であるTRUEの「WILL」は感動的な作品に更なる彩りを加えました。ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会「『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rhyme Anima」といった大人気作品の待望のアニメ化やひぐらしのなく頃に業」「ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN」といった00年代からの人気作品の新作アニメシリーズ、そしてRe:ゼロから始める異世界生活」「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」「ご注文はうさぎですか? BLOOM」「ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworldといった10年代からの人気作品シリーズが話題を集め、これらのアニメ主題歌も次々とヒットしました。

しかし何といっても今年最大のヒットアニメは「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」です。日本歴代興行収入1位を達成したこの作品について私が今更語ることは無いでしょう。今やメディアで鬼滅の刃の話題を聞かない日はありません。「日本経済の柱」「300億の男」「映画館の救世主」・・・暗い話題が世の中を覆ったこの年に、文字通り鬼を滅する刃の如く輝く希望となった作品でした。

そしてこの作品を彩った楽曲も全てヒットしました。まずTVアニメEDであるFictionJunction feat.LiSA「from the edge」は、日本レコード協会が10万枚以上DLされた楽曲に送られるゴールド認定をされ、挿入歌である椎名豪 featuring 中川奈美「竈門炭治郎のうた」は25万枚以上DLされた楽曲に送られるプラチナ認定をされました。どちらもCD販売されない配信限定シングルであるものの配信のみで殆どのアニメソングの売り上げを凌駕する記録を出し、オリコンビルボードジャパンでも高ランキングを獲得しました。

TVアニメOPであるLiSAの「紅蓮華」は去年の時点でCD売り上げ5万枚を記録し、この曲で紅白歌合戦初出演を果たす等去年を代表するアニメソングでしたが、その勢いは2020年に入っても衰えるどころかさらに勢いを増して行きました。2020年には1ヶ月に1万枚のペースを売り上げ4月末には10万枚を突破、19年の楽曲でありながら2020年上半期に最も売れたアニメソングとなりました。*1    そしてこのペースのまま現在売り上げは19万枚を突破、2010年代に発売されたTVアニメ主題歌としてはLinked Horizonの「自由への進撃」*2に次いで2番目に売れたアニメ主題歌となっています。そしてこれはCDシングルだけの記録であり、有料配信では100万回DLを記録した楽曲に与えられるミリオン認定をされ、ストリーミング再生では1億回を突破しました。

そして「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」主題歌であるLiSAの「炎」は発売週のオリコンCDシングルウィークリーチャートにて初の1位を獲得、それから3週連続で週刊1位の座にいました。これはアニメソングとしては当然ながら初であり、同一アーティストによる3週連続1位は12年10ヶ月ぶりの事です。売り上げ面ではわずか2週で10万枚を記録し12月には自身初の20万枚を突破、現在は24.9万枚と自己最高の売り上げを記録しています。アニメソングCDの売り上げとしては「自由への進撃」以来7年ぶりの20万枚突破であり、当然ながら2020年に最も売れたアニメソングとなりました。

これもCDシングルだけの記録であり配信シングルとしては11週目となる現在まで毎週1位を守り通しており、当然ながら日本新記録でありプラチナ認定を受けています。ストリーミング再生シングルでも6週連続1位を記録、毎週1000万再生を9週連続で更新しています。

そして昨日2020年11月20日には「炎」が第62回日本レコード大賞優秀作品賞に選ばれると共に大賞にノミネートされ、「鬼滅の刃」の作品そのものの音楽が特別賞を受賞、そして12月30日に第62回日本レコード大賞を受賞しました。

過去にも過去にも1990年に「ちびまる子ちゃん」のOPであったB.B.クィーンズの「おどるポンポコリン」が第32回日本レコード大賞ポップス・ロック部門を受賞し(当時は日本レコード大賞が歌謡曲・演歌部門とポップス・ロック部門に分かれていた。)2001年には「犬夜叉」EDであった 浜崎あゆみの「Dearest」が第43回日本レコード大賞を受賞しましたが、一般レーベルであるビーイング所属であったB.B.クィーンズは一般アーティストの要素が強く、浜崎あゆみは完全に一般のJ-POPアーティストでした。LiSAと「炎」の日本レコード大賞受賞は「かつてはTVの音楽番組のランキングから露骨に外され、まともに取り上げられていなかったアニソンアーティストによるアニメソングが日本の音楽の頂点に立った」という事であり、日本の音楽史を変えた出来事でありました。全くの市場ですが2017年の「MUSIC THEATER 2017」でT.M.Revolution西川貴教「俺がデビューしたのは1996年。その頃を振り返ると、いい曲作って本当に気持ちのあるものを作っても、アニメのヒットソングはテレビに出られないという時代もありました……ふざけんなよ!気持ちが入ったもん作ってんだから、それに優劣なんかつけるはずねぇよな。だよな!?」と叫んだMCを聴いていたソニーの後輩のLiSAがアニメソングの歴史を塗り替える快挙を果たした事に感慨深いものを感じます。

また「炎」と同日に発売されたアルバム「LEO-NiNE」オリコン週刊アルバムチャートではCD・デジタル共に1位を獲得、翌週には売り上げ10万枚を突破し自己新記録を達成、現在15万枚を突破し2020年で最も売れたアニソンアルバムとなりました。この週ではシングル・アルバム両方の首位を獲得(令和初、16年6ヶ月ぶり、10組目)、「炎」のCD、デジタル、ストリーミングに加えCD+デジタル関係の週刊合算シングルランキング、「LEO-NiNE」のCD、デジタルとこの週刊合算アルバムランキングの全てで1位を獲得、オリコン史上初のウィークリー1位7冠を達成しました。まさに歴史に名を残す獲得です。

またアルバム「LEO-NiNE」が以前のアルバムの倍近く売り上げを伸ばしている事は単に鬼滅の刃」人気によるシングルの伸びだけでなく、LiSA自身のファンが大きく増えている事を意味しています。「LEO-NiNE」に「紅蓮華」が収録されているとはいえ、鬼滅だけに興味があるのならばわざわざアルバムを買う必要は無いので、鬼滅ブームがLiSA自身の人気に還元している事を意味しています。今年リリースしたCDシングル3枚、アルバム1枚すべてがオリコン年間ランキングトップ100に入っているのが何よりの証明です。

そしてLiSAはこの年末の音楽特番にも数多く出演しており、「FNS歌謡祭」「音楽の祭典 ベストアーティスト」「ミュージックステーション」「第71回NHK紅白歌合戦」「CDTV ライブ!ライブ!」と民放主要4局とNHKの音楽特番全てに出演しています。

特にミュージックステーションでは嵐、EXILE、Mr.Childre、MISIAといった日本を代表するアーティストと同じ最終パートの10時代に出演、紅白歌合戦では後半、国民的アイドルである嵐の紅白ラストステージの後を担当するという大役を担う事となります。もはやLiSAはアニソン界のトップアーティストとなっただけでなく、国民的歌手の座まで得たと言って過言ではありません。

そんなLiSAも出演した「Animelo Summer Live 2017 -THE CARD-」のニコニコ生放送が決定しました。アニサマ史上最強との呼び声が高いこの年のアニサマSOS団のサプライズ復活、AqoursやsideM等新世代アイドルユニットの出演、まさかの氷川きよしのシークレット出演、田村ゆかり等久々となるトリクラスのアーティストが多数出演・・・等々どこを切っても見どころ満載でした。

そんな2017年のアニサマでLiSAは3日目に出演しましたが、この日の大きな目玉になったのはLiSAと水樹奈々というアニソン界のトップアーティストの共演でした。方や既にアニソンシンガーとしてはトップクラスの人気を得て2回のトリを経験しており、方や東京ドーム単独公演や紅白歌合戦出演等の伝説を次々と打ち立て3年ぶりにアニサマに凱旋。この日LiSAはシークレット出演したMay'nとのOPコラボ+大トリ前に自身の代表曲と新曲を詰め込んだ4曲、そして水樹は大トリとして4曲を披露。大トリは水樹とはいえ曲数ではLiSAの方が上という結果になりました。この日のアニサマについてアニサマ2020第三弾発表特番では「トリはLiSAと水樹奈々のダブルカード」と公式がコメントしており斎藤Pも「〆はLiSA&水樹奈々で飾った」とツイートしています。

・・・それでは今回のブログの本題に入りましょう。オタクの悪い所な最強議論です。優劣なんてくだらない、もっと大切な物があるだろうという意見もあるでしょう。大正解です。そんな事は百も承知でこの企画をお送りします。

水樹奈々とLiSA、どっちが強い?」

 

・・・はい、ここまで言って今回の記事はここまでです。後は来年へ持ち越しです。みんな紅白でもFGO特番でもいいから何か見て楽しんで今年を終わらせて、2021年を迎えましょう。

今年もこのブログを楽しんでいただいてありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。良いお年をお迎えください。

*1:一般アーティストのアニメタイアップで2020年上半期最も売れたのは映画「ドラえもん のび太の新恐竜 主題歌」主題歌であるMr.Childrenの「Birthday」。

*2:TVアニメ「進撃の巨人」OP「紅蓮の弓矢」「自由への翼」を収録