アイドルマスター15周年おめでとうございます!(挨拶
さて約一か月ぶりの更新ですが今回はアニサマ15周年シリーズではなく今年~来年のアニサマについてです。
既に5月に発表されています通り「アニメロサマーライブ2020 -COLORS-」は来年(2021)への延期及び払い戻し対応、出演者についても60組147名の出演が予定されていた事が発表されていました。
そして先日7月13日に来年についての予定が発表されました。
・公演名は「アニメロサマーライブ2021 -COLORS-」
・開催予定日は2021年8月27日(金)・28日(土)・29日(日)、会場はSSA
・テーマ及び出演アーティストは予定通り引き継げるように調整中、ただし一部変更となる可能性があり
・チケットは席をそのまま引き継いで来年へ繰り越しするので取っておいてね
・来場できない人にはチケットの払い戻しを対応(~8月16日まで)
・2021年3月の公演詳細発表時にも再度払い戻し対応を行う予定
まずは日程について。8月末に開催と言うのは例年通りなのですが東京五輪延期にともなうスケジュールの影響があるのを考えると(といっても基本的にあっちも時期は一緒でしょうが)、押さえるのも大変だったなと思います。毎年の事なので既に押さえていたという事も考えられるけど変更になる可能性もあったので。
次に料金関係について。払い戻し対応は現在と来年3月の2回あります。中止・延期になった公演は払い戻し対応をするのが当然とはいえ今だけでなく来年にも対応するのは神対応だと思います。出演者の変更は十分あり得ますがフェスは出演者の変更による払い戻しは受け付けませんの注記があるのが当然ですので(アニサマでも過去例がありましたが)。
アニサマには毎年お目当てのアーティストがいないからヤフオクに出す不届き者が出演しますが(LINEチケットの導入によるリセール機能で減ってきたとはいえ)、この機会を利用してあまり良くない席や目当てのアーティストが来ない日のチケットを払い戻す人も結構いるでしょう。またそれを利用して一か八かの席ガシャに来年チャレンジする人もいるかと思います。まあ良席を引けた人は大半が引継ぎを選ぶでしょうし改めてガラガラポンしてもSSRを引ける確率は低いのですが、試してみるのも一興かもしれません(私は責任を取れないので自己責任でお願いします)。
さて自分が着目するのが出演者についてです。前出の通り出演予定は60組147名の予定であり、開催延期と共に一部出演者の追加発表もされました。ここでもう一度一覧にしておさらいしてみます。
ちなみに分類は以下の通り。
・アーティスト名/追加発表時/レーベル
・普通の文字:継続出演
・太文字:初出演
・斜体:復帰出演
・黒字:声優ソロアーティスト
・赤字:アニソンシンガー、アニソンアーティスト、及びユニット
・青字:声優ユニット(声優がボーカルを担当する音楽ユニット含む)
・紫字:作品ユニット
・緑字:J-POP、J-ROCK等一般系アーティスト
まずは各日の出演者についてです。
1日目(8月28日):15組
・i☆Ris/初/DIVE II entertainment(エイベックス)
・藍井エイル/初/SACRA MUSIC(ソニー)
・ASCA/初/SACRA MUSIC(ソニー)
・岡崎体育/初/ユニバーサルミュージック
・スピラ・スピカ/初/SACRA MUSIC(ソニー)
・Peaky P-key from D4DJ/初/ブシロード
・Photon Maiden from D4DJ/4/ブシロード
・AiRBLUE/2/ポニーキャニオン
・岸田教団&THE明星ロケッツ/3/ワーナー
・アイドルマスター 765プロオールスターズ/4/コロムビア
・・・and more!
2日目(8月29日):17組
・亜咲花/初/MAGES
・Argonavis from BanG Dream!/ 初/ブシロード
・東山奈央/初/フライングドッグ
・TrySail/初/SACRA MUSIC(ソニー)
・井口裕香/2/ワーナー
・halca/3/SACRA MUSIC(ソニー)
・GYROAXIA /4/ブシロード
・・・and more!
3日目(8月30日):13組
・雨宮 天/初/ソニー
・SHOW BY ROCK!!/ 初(一部メンバーは2、4)/ポニーキャニオン
・鈴木みのり/初/フライングドッグ
・TRUE/初/ランティス
・ReoNa/3/SACRA MUSIC(ソニー)
・Assault Lily [一柳隊]/4/ブシロード
・えりぴよ&舞菜 from 推し武道/4/ポニーキャニオン
・・・and more!
現在の所合計60組中45組が発表になっています。つまり残り15組が未発表ですがおそらくシークレットもこの60組の中に含まれていると思われますので、開催前の発表となるのは12組。バランスを考えるとばらして各日4組ずつの追加になるでしょう。ただし後半の追加が少ない3日目に集中する事も考えられます。これまでの追加が1日目・2日目に偏った形になっていましたので。
改めて各日を見てみると、ここ数年実験的要素が強いと言われる初日は岡崎体育にスキマスイッチとまさかの出演となったJ-POPからの刺客、D4DJにAiRBLUEに富田美憂といった期待の新人、コラボは勿論の事個々のアーティストとしても期待大な西川貴教とASCA、歴戦のアイドルである765プロ、そして伝説のトリ経験者であるOLDCDEXに藍井エイル。
2日目は大トリ経験者にして2日間時代からのベテランであるangelaとGRANRODEO、近年の常連であるトラセに九九組、昨年話題になった大型新人鈴木雅之、鬼頭明里や鈴木愛奈、halcaにシャニマスといったフレッシュな女性新人、2ユニット出演となった男ドリ、延期と共に出演発表となって大きな話題となった大黒摩季、そして今年のテーマソング担当となったオーイシマサヨシ。
この1日目と2日目は出演者の色分けを見る通りバラエティーに富んだ出演者ですが、一方3日目は現在の所声優ソロが多めです。トリ経験者である茅原実里に正式出演は初である雨宮天。初出演の仲村宗悟に2~3回目となる伊藤美来、鈴木みのり、内田雄馬。しかしそれだけではなく鈴木このみにTUREと実力派アニソンアーティストに初の正式出演となる森口博子。アサルトリリィ、推し武道、SB69といったコンテンツもいます。ただ個人的には組数も比較的少ないし大物アリーナクラスのアーティストが1,2組欲しい所。
次は表でまとめてみましょう。
まずは継続出演/初出演/復帰出演についてです。
|
1日目 |
2日目 |
3日目 |
合計 |
継続出演 |
4 |
5 |
7 |
16(約35%) |
初出演 |
9 |
9 |
3 |
21(約47%) |
復帰出演 |
2 |
3 |
3 |
8(約18%) |
合計 |
15 |
17 |
13 |
45 |
まだ未発表出演者が残っていますが、既に初出演者が約半数を占めています。ここ数年は継続出演者の方が初出演者よりも多かったのですがこのままの割合で行くと2015年以来初出演者数が継続出演者数を上回る可能性が高いです。一方で今年は常連出演者が少ない傾向にあり、今後のアニサマのレギュラー出演陣にも大きな変化となる可能性が高くなりそうです。
次にアーティストの分類ごとの割合についてです。
|
1日目 |
2日目 |
3日目 |
合計 |
声優ソロ |
2 |
4 |
6 |
12(約27%) |
アニソンシンガー |
4 |
4 |
3 |
11(約24%) |
2 |
2 |
0 |
4(約8%) |
|
作品ユニット |
4 |
4 |
3 |
11(約24%) |
一般アーティスト |
3 |
3 |
1 |
7(約17%) |
合計 |
15 |
17 |
13 |
45 |
こうしてみると声優ソロ・アニソンシンガー・作品ユニットがほぼ同じ数となっています。昨今のアニメソング業界はどうしても声優・作品ユニットが多めとなる傾向がありますが、そんな中でもアニソンシンガーがそれなりの割合を占めているのは比較的いい傾向だと思います。
・・・実はまだ年ごとのこの割合は調べてないんですけどね()
こ、今後ちゃんと調べるから!
最後にレーベル別出演者の割合についてです。ちなみに合計の%は本当にだいたいなので突っ込んではいけない(戒め)。
|
1日目 |
2日目 |
3日目 |
合計 |
2 |
3 |
3 |
8(約18%) |
|
0 |
1 |
2 |
3(約7%) |
|
3 |
2 |
1 |
6(約14%) |
|
2 |
2 |
1 |
5(約11%) |
|
2 |
0 |
1 |
3(約6%) |
|
1 |
2 |
2 |
5(約12%) |
|
フライングドッグ |
0 |
1 |
1 |
2(約4%) |
エイベックス |
1 |
0 |
0 |
1(約2%) |
ワーナー |
1 |
1 |
0 |
2(約4%) |
0 |
0.5 |
0.5 |
1(約2%) |
|
MAGES |
0 |
1 |
0.5 |
1.5(約3%) |
2 |
2.5 |
1 |
5.5(約13%) |
|
1 |
0 |
0 |
1(約2%) |
|
0 |
1 |
0 |
1(約2%) |
|
合計 |
15 |
17 |
13 |
45 |
・・・はい。こう見ると例年通りランティスが出演者数では最も多くを締めていますが、実はソニーはアニソンレーベルのSACRA MUSICとグループ内のその他のレーベルを別にしています。そして合計すると出演者数は11組でランティスを上回りトップとなります。
アニサマのレーベル別の出演者数はランティスとキングレコードが毎年1・2争いをしていましたが、2013年にソニーが初の正式出演を始め、いきなりトップ3に入ります。近年はランティスが首位、キングとソニーが2・3位争いをしていましたが今年はいきなりソニーが首位となりました。アニソンアーティストだけでな一般層も強いソニーの本気と言った所です。
そんなキングレコードは現在の所わずか3組。アニサマ設立からの主要レーベルとしては少々寂しい所ですが、まだ追加は残っていますので今後に期待です。一方ソニー、ランティスに次ぐ出演者数なのがブシロードとポニーキャニオン。どちらも新規コンテンツ&新人アーティスト中心であり、今のアニソンとアニサマの時代の流れを感じさせます。
・・・まあさっきも書きましたが未発表出演者が15組(各日1組をシクレとして通常出演者は12組ほどになると予想)もいるので、最終的にはランティスかキングレコードが出演者数1位になる可能性も無きにしも非ずです。こればかりは来年を待たないといけません。
ちなみに公式発表での出演者数は60組147名です。現時点で発表されているアーティスト45組の内出演メンバー詳細が発表されていないアイドルマスター関係の2組を除く43組の内出演者数は114名(複数日出演で被っている出演者が4人いる)、残り33名ですがアイマス関係の2組のメンバーがかなりの数になり、その数を引くとさらなる残りの出演者は20名を切ると予想されます、*1なのでユニット系の出演者はかなり少なくなると思います。
出演者関係でもう一つ気になるのが選曲です。当初の予定通り2020年8月末に開催されている場合19年秋アニメ~20年夏アニメの4クール+ゲームや劇場版アニメなどの新規タイアップがありますが、例のアレの影響で今年の春アニメの多く+劇場版アニメが延期となったためほぼ1クール分のタイアップが遅れ、玉突き式に夏アニメが秋アニメに、秋アニメが冬アニメに・・・というように1クールずつ放送が遅れています。
さらにアニサマそのものの開催が1年延期となったため、今後これ以上何らかの延期が無かった場合最終的には7クール分のアニメ主題歌+ゲームや劇場版アニメの新規タイアップがある事になります。
そうなると今の時点で新規タイアップが全く無いか1曲ぐらいしかないアーティストは助かるのですが、初出演者や久しぶりの出演となる人、既にタイアップが多くある人にとってはあの曲が聴けない!という複雑な悩みがあります。常連出演者で安定したタイアップがある人は来年も同じぐらいのペースでタイアップが貰えるでしょうから。まあ新規タイが少ない人は人気曲を連発するという切り札があるのですが、これも何年も連続は出来ないので難しいですね。
さてアニサマ運営もただ延期するだけでなく色々と企画を打ち出してくれています。
まずは今週NHKBSプレミアムでアニサマ2019のライブ映像が再放送されます。
まあこの記事を読むぐらいのファンは円盤を持っているのでしょうが、同じ時間に放送されるものを一緒に実況して楽しむのも一興ですので楽しんでみましょう。まあ深夜なので明日の仕事に差し支えないように。
また開催予定日の1週間前にはニコニコ動画で2年前に開催されたアニサマ2018が3日間に渡り放送されます。さらにプレミアム限定でオーディオコメンタリー版も別に放送されます。まあこれもわざわざこのブログを見ている人は円盤を持っているのでしょうが、それはそれこれはこれです。コメント有りで楽しめるのもオーディオコメンタリーを楽しめるのもここだけなのでせっかくの機会として一体感を楽しむのもいいでしょう。
そして新規イベントとして開催が発表されたのが「Animelo Summer Night in Billboard Live」です。 こちらは8月30日に有料配信されるライブであり、2020に出演予定だったアニソンアーティストを中心とした出演者とアニサマバンドによる生演奏歌唱が楽しめます。アニサマ名物のアーティストによるコラボやここだけの楽曲アレンジが楽しめる他、有料のギフトを送る事も出来ます。
出演者は以下の通りです。
・オーイシマサヨシ:2020出演予定
・鈴木愛奈:2020出演予定
・鈴木雅之:2020出演予定
・鈴木愛理:2020出演予定
・TRUE:2020出演予定
・仲村宗悟:2020出演予定
・早見沙織:2020出演未発表
・三森すずこ:2020出演未発表(ソロ名義)
・森口博子:2020出演予定
このように夏が退屈しないように色々と企画をしています。どうせなるので、乗る事の出来るものは全部乗っていきましょう。
最後にアニサマ運営についてです。もう私が言うまでもありませんが、2月からほぼ全てのイベントが開催不可能となっている状況下で、関係産業の受けた打撃は過去最大クラスです。詳しい数字は各自比べてもらうとして、アーティスト個人のライブも音楽フェスも最大級の危機を迎えています。延期や中止をした後もう開催自体が不可能となってしまう所も出てくるでしょう。そしてアニサマもこの災禍の例外ではありません。
既にオーイシおにいさんがメモ帳スクショでツイートしていますが、アニサマの開催自体に莫大な費用が既に掛かっている事、延期と言う形になっても必要なコストは一定数罹ってしまう事、そして収入が無くなってしまう事、アニサマは今こういった問題に直面しています。
別にアニサマ無くなってもかまわない、昔ならいざ知らず今のアニサマは人気アーティストが来ないじゃないか、個人のライブだけ行っていればいい、金もうけの事しか考えていないアニサマなんて潰れてしまえ・・・etcetc、そういう意見も自分は目にしてきました、それこそ今年こんなことになる前からです。確かに今のアニサマが問題点を抱えているのは確かです(自分が15周年企画を立ち上げたのもその理由の一つです。)
しかし15周年を迎えたアニサマがアニメソングの歴史においてアニメソング業界全体の底上げやその舞台を目指した新たなる世代のアーティストの排出、ソロライブが難しいアーティストのステージ、アニサマからの新たなるアーティストの活動等数々の大きな役割を果たしてきた事も事実です。
もしアニサマが、そして他のアニソンフェスも無くなった後で、これまで通りのアニメソングの繁栄は続くのでしょうか?アニサマすら生き残れなかったアニメソング業界は一握りの人気アーティストだけが生き残り、アニメソングは細々と命脈を繋ぐだけの存在になり果ててしまうのかもしれません。
そんなことを言われても個人でそんな莫大な金を供給できるわけが、と思っている人も多いでしょう。そりゃそうです。少しでも出来る事からやっていくしかありません。オーイシおにいさんが印税を運営に寄付してくれるテーマソングのCDを買うもよし、公式イベントグッズを購入するもよし(今日までですが何か完売しているみたいです、まあ今回に限ってはいい事ではあります)、配信イベントやギフトで課金をするもよし、過去のBDを買うもよし・・・少しでも何らかの形で運営に利益を齎す事は可能です。
こんな時代ですからみんな余裕なんてありません。自分の身を守るので精一杯の人も沢山いるでしょう。出来なかったからと言って責任を背負う必要もありません。それでも少し余裕がありましたら、少しでもアニメソングの未来のためになるなら・・・と考えてみるのもいいかもしれません。
そもそも来年に開催できるのか、出来たとしても今まで通りの形で出来るのか・・・まだまだ分かりません。しかし何らかの形で未来につなげていく事が可能ならば、そのための努力をしていく意味はあると思います。もしこのブログを読んでそう思っていただける人が一人でもいれば、自分がこのブログを始めた意味が少しでもあると思います。
それでは、またこのブログで新しいアニサマやアニソンフェス、アニメソングについて語ることが出来る時が来る事を願いつつ、文を締めたいと思います。それでは。
・おまけ
現在連載中の「Animelo Summer Live15年史勝手に分析」ですが、アニサマ2020の出演者や情報については、注釈付きで捕捉していく予定です。他にも色々変更がある点がありますが、今後ともよろしくお願い致します。