一見野郎のこれは個人の感想です

こちらは私、一見野郎が周りに気を適当に使いつつアニメ・アニソン・読書等の雑談をするブログです。

凄いぞ僕らの西川貴教~哀・戦士編~

 

 

バンナムフェス楽しかったですね!(挨拶)(もう12月だぞ)(というか明日で今年も終わりだぞ)

いやぁあの曲にこの曲、見事な出演者のパフォーマンスにまさかのコラボ!そして来年の開催も決定、是非とも行かないと(なお日程)

当初予定していなかった円盤化も決定したので最高ですね!ありがとうアソビストア様!シャニマス2ndがご用意されなかった事も見なかったことにします!

そしてこのブログでも書きました通り、やはり西川貴教は凄かった。どのアーティストも素晴らしかったのですが、声量もパフォーマンスも凄かったです。みんなオレンジに染めてくれてありがとう。ちなみにバンナムフェスの感想は別記事にする予定です(年内とは言っていない)(もう12月だぞ)(というか明日で今年も終わりだぞ)(ほぼ書き終わったのに更新をサボった結果がこれだぞ)

 

 

 

さてここで少し前の記事の話をします。FLOW武道館の記事で自分が少し話題にしました「かつてソニーのアニソンはゴリ押しの代表格と言われていた」、そしてアニメに寄り添ってきた存在として自分が挙げた「T.M.Revolution」についてです。

何故ここまでTMRが、そして西川貴教がアニメファンに愛されるようになったか、については彼自身がアニメファンであったからでしょう。前回の記事でも言及しましたオールナイトニッポンなどのラジオや各種メディアで自分が昔からのアニメ好きである事をよく話し、石田彰池田秀一林原めぐみら声優をゲストに呼び(なお林原は西川と並びオールナイトニッポンのパーソナリティ候補だった)、ニッポン放送アニラジにも自身の曲を提供する等活動を欠かしませんでした。

さらにtwitter開始後には数多くのアニメを楽しんでいるツイートを音楽活動の合間にし、西川貴教の名前が無ければどこのオタクだよというものばかりです。一般人でも見てそうなアニメだけではなく、深夜アニメについても数多くツイートする様子には親近感を覚える人も多くいることでしょう。もうそれについては個別ではここで紹介しません。あまりに数が多すぎます。togetter辺りにあると思うので調べてみてください。(丸投げ)

そんなアニメを愛し、作品を愛する彼の歌だからこそ(彼の歌唱力については言うまでもない)親近感を覚え、魅了されるアニメファンも多くいるのでしょう。

 

そんな西川を、TMRをアニソンフェスに呼べという声は昔から多くありました。

特に2005年から始まり、今や世界最大のアニソンフェスとなった「Animelo Summer Live」には毎年出演希望が多く寄せられ、運営側も毎年出演を打診していたとのことです。しかし昔はアニサマの運営にSONYが関わっていなかった事もあり、中々出演には至りませんでした。そんな夢が実現したのが「Animelo Summer Live 2011-rainbow-」です。

JAM project堀江由衣GRANRODEOといった豪華アーティストの出演が終わり、大鳥である水樹奈々の出演の前のシークレット出演となったこの舞台。本人はライブに行っていない人向けに出演直前にtwitterでシクレを実質的にバラし、ステージには堂々とシークレットとして出演しました。

このステージはアニサマ2011のライブ円盤には収録されていないので、今に至るまで見ることは出来ません。というか私も現地に行っていないので知りません。今でもみられるのはライブレポートや書籍に掲載された写真のみです。しかし当時実際にライブに行った人の報告からは、今でもその熱狂が感じられます。(ちなみにここからちょっと文体がかわります、恨むなら私の文才の無さを恨むんだな!(何)

 

「FLAGS」のイントロが流れると共に会場からどよめきが起こり、証明に照らし出された瞬間会場が歓喜に沸いた。アニサマ史上最大の盛り上がりとまで言う声まで上がり、UOが一斉に折られた。その盛り上がりは次の水樹奈々の時に折るUOが尽き、盛り上がりすぎてバテていた客が続出していたと言われるほどである。

この日の出演はアニサマ公式とは無関係の投票サイトでの『アニサマに出演してほしいアーティスト・声優ランキング!』がきっかけとなった。元々アニサマ公式からの出演の打診は数度にわたり受けていたのだが諸事情によって実現していなかった、(当時ソニー系列のアーティストの出演はほぼ実現しておらず、出演しても映像化の際にはカットされていた。収録されるようになったのは2013年公演からである。)しかしこの結果を受け出演が実現した

この日のTMRは「FLAGS」「SWORD SUMMIT」を立て続けに歌いMCに入った。いつもの客の心を掴む為のジョークを交えつつ、曲直前では「俺はここに集まった全員とひとつになりにきた。たったひとつ。それだけだ。ライブがいつだとか、アルバムがいつ出るだとか、そんなもん聞きたいわけじゃねぇだろ。そんなとこで宣伝なんてしようもんなら俺は恥さらしだ! いけるかお前らー!?」との煽りから「ignited -イグナイテッド-」を熱唱し、退場する時には「消~~臭~~力~~!!」と某有名CMソングをワンフレーズだけ披露するというおまけを魅せてステージを去った。

この後大トリを飾ったのは冬に東京ドーム2DAYS公演を控えていた水樹奈々であった。最初からJAM Projectのメンバーとして出演していた遠藤正明とのコラボレーションでの代表曲「ETERNAL BLAZE」から始まり、「UNBREAKABLE」「純潔パラドックス」「SCARLET KNIGHT」を披露し見事トリを飾った。この共演がきっかけとなり、後にコラボレーションシングル「Preserved Roses」「革命デュアリズム」が誕生していくこととなる。

 

T.M.RevolutionAnimelo Summer Liveに再び出演したのは、2014年に開催された「Animelo Summer Live 2014 ONENESS」でした。この年はアニサマ10回目の記念すべき節目として例年にも増して豪華な出演者が集まり、TMRが追加となる初日は第一弾出演者からJAM Project茅原実里fripSideALTIMAZAQら人気アーティストが集まりました。TMRの出演が発表されたのは4月28日の第二弾発表であり、本人も「伝説再び!」とツイートするほどの気合いの入れ具合。今回はシークレットではなく正式の出演であり、テーマソング「ONENESS」にも参加しました。

そして8月29日に開催された初日、トップバッターを飾ったのはJAM Project、そしてJAMとアニサマを代表する曲である「SKILL」からライブが始まり、さらに茅原実里が続くという構成。トリ候補であった大トリ経験者が二連続で来る流れにトリは誰が来るんだ!?もしかしてTMRが!?と動揺する観客及びtwitter。そしてその後もALTIMA、(これが最初で最後の出演となった)和田光司、蒼井エイル、fripSideと人気アーティストの出番が続き、最後に残ったのはT.M.Revolutionただ一組となりました。

そして長いイントロの後、「ぶっ放す!」の一言と共に始まった1曲目なんと「WHITE BREATH」。アニソンでも何でもねえ!www

しかししっかり会場は盛り上がり、ペンライトも赤と白に染まる。そしていつも通り歌わせる。ある程度ではあるが客もついて来れる。まるで単独ライブのような流れ。

「本日2014年、10年前のアニサマ、初日のトリを務めさせていただきます、T.M.Revolutionです!今日やる事はたった一つ、出すのか出さねえのか、どっちを選ぶか、お前らには無いよな!出すんだろ?出すんだろ!さぁ出せー!!」と煽りまくり、歌い終わりにT.M.Revolutionアニサマに帰ってきたぜー!!」と叫ぶと共に二曲目「INVOKE」のロングverイントロが流れ、「今日会いたかったのは俺だけじゃねえよなぁ!?お前らー!!!」との言葉と共に歌い出す。途中で客に歌わせながらも大いに盛り上げ、ラスサビ前には「聴かせてくれよ、お前らの声を!!」とコールを盛り上げさせる。そして三曲目「飛ばすって言ったよなついてこられるかてめえら!?」との煽りと共に「ignited -イグナイテッド-」へと突入、SSAが赤とオレンジの波に染まる。歌い終わりには「さっき声聴かせてくれるって言ったよな!?ここに集まった全員の声、俺に聴かせてくれるって言ったよな!?」とあおりを交えつつ、15回以上のコール&レスポンスで締めMCへと入る。

「このアニサマの節目の、10年目のトリを任せていただいた関係者の皆様、そしてお集りの皆様に、心から御礼申し上げます。ありがとうございました。この場所で3年前に出演していら、この節目の年に、このステージをご用意いただいた事、重ね重ね感謝申し上げます、ありがとうございます。しかしこの10年と言う長い歴史が作ってきた計り知れない皆との絆、そんな中に自分が経つこと、そして初日の大事なトリを務めさせていただくこと、西川がトリを務める事に少なからず疑問を抱く方もいらっしゃるかと思います。」といつになく真面目に語り、客席からの疑問を否定する声に「あらそう?だとすげー嬉しい。」と緊張が解けたような顔を魅せ、自分の音楽に、アニソンに対する信念を語る。

「僕はかねてから音楽にジャンルとか垣根とかはないと言い続けていました。だからこそJ-POP畑で生まれたこのT.M.Revolutionがこのアニサマのトリを飾ってるんだよなぁ!アニメ見ている数と経歴じゃなぁ、そんじょそこらのオタクよりよっぽど見てるんだよ!」

「いろんな国、いろんな地域に行きました。そんな中で日本に入ってくる情報は日本のポップカルチャーがものすごくみんな支持されているというある意味プロパガンダです。正直海外に行くとK-POPや他から出てくる海外のアーティストの勢いは物凄い事になっています。だからこそ!今ここで、アニメソングだとか!J-POPだとか!J-ROCKだとか!関係ねぇんだよ!」このMCと共に一つの曲のイントロが流れ始める。

 

「・・・俺達は一つでしょう。だからONENESS何でしょう!自らに規制を作ってどっからが仲間でどっからが仲間じゃないっていうのはどうでもいいんだよ!」

 

「俺はこうやってアニメやゲームの主題歌をやらせていただく度に、始めた当初はJ-POPのアーティストがアニメやオタクカルチャーに媚びてるって言われました。うるせえよ!こっちは好きでやってるんだよ!どこのどいつに四の五の言われる筋合いはねえんだよ、だよなあ!だからその、俺の中での始まりの曲を最後に送るぜ!どこでもねえ!お前らに捧げたい、お前らに!!」

 

このMCと共に最後の曲、「HEART OF SWORD ~夜明け前~」が始まる。所々客に歌わせ、共に歌い、ラスサビ前には「だから言うよ!いい年こいた大人がこんな大勢集まっている前で何の恥ずかしげもなく!何の躊躇いもなく!お前らにだけ!愛してるぜー!!」と叫び、最後にはステージを全速力で駆け回り、ステージ端に降りて客からペンライトを借り、高々と掲げる。最後の曲終わりの無音の中、もう一度コール&レスポンスを行い一言「会えてよかった。」そして最後のシャウトと共に「最高だぜー!!」と感謝の言葉と共にステージを降りる。

そしてラストのテーマソングでも出演者一同と共に登場。2006年のテーマソング「OUTRIDE」、そして最後の曲「ONENESS」をラスサビ前の盛り上げ所を(半裸で)奥井雅美と共にデュエットするという夢の共演まで実現する。

ラストのMCでは「乳首が出ていてすみません。もう思い残すことはございません、その表れがこの乳首でございます。まさにこの乳首が皆様との絆となって、残念ながら体毛はありませんが、見えない絆となって、それこそ体毛となって、皆様とつながっていると固く信じています。本日は誠にありがとうございました!」と謎の乳首推しをし、さらに隣のJAM ProjectのMCにも飛び火する事に・・・w(なおこれが後のあるライブでのコラボに繋がったかのかは不明である。詳しくは次回の記事で。)

さらに翌30日、新潟でのフェス出演を挟み31日のアニサマ最終日、シークレットゲストとして、そしてトップバッターとして水樹奈々とのコラボを披露した。曲は言うまでもないがPreserved Roses」「革命デュアリズム」の二曲。追加出演発表時から水樹とTM、どちらかがどちらかの日にシークレットとして出演するのではないかと予想されていたが見事的中した。なおこの新潟からのフェスからのシークレット出演の流れは2011年と全く同じである。

この2014年、10年目のアニサマに大きな存在感を示したT.M.Revolutionであったが残念ながらその後の出演は別名義を含め実現していない。自身がプロデュースするB-PROJECTの出演した2017年や「Preserved Roses」がカバーコラボされた2019年には一人の観客として出演しており、多くのアニソンファンが再度の出演を望むところである。

 

もう一つアニソンライブにおけるT.M.Revolutionについて語る際に外せないものが、TMR20thライブから2週間後、同じくさいたまスーパーアリーナで2017年5月27~28日に開催されたソニー系列レーベル所属アーティストによるアニソンフェス、「MUSIC THEARER 2017」である。ソニー系列初のアニソン専門レーベルである「SACRA MUSIC」設立を記念して開催されたこのフェスは全ての曲がアニメの主題歌・挿入歌で構成されている上、バックの映像にはアニメのOPEDや本編が使用されており、この豪華な映像を背景に5時間の公演時間中に全53曲という同規模の時間のアニソンフェスでは最も密度が、そして満足度の高いフェスとなった。

出演者も今やアニソンシンガーとしてはトップアーティストと言って過言ではなく、既に飛ぶ鳥を落とす勢いであるLiSAから始まり、高垣彩陽、SawanoHiroyuki〔nZk〕、戸松遥、FLOW、シド、Aimer、CHiCOwithHoneyWorks、TrySailClariSKalafinaといったアニソン専門シンガー、声優、一般アーティストが集まり、その垣根を超えアニソンの元一つのフェスを作り上げた。

(余談ではあるが当時まだ活動休止中だった藍井エイルがいなかった事、復帰後に「SACRA MUSIC」オンリーのアーティストによって開催された「SACRA MUSIC FES.2019 –NEW GENERATION–」ではKalafinaが解散し不在であり、この2組が揃わなかったのはつくづく惜しまれることである。後他では披露していないであろうClariS×GARNiDELiAの「Clever」が披露されたのもレアであった。)

T.M.Revolutionは当初このフェスでの出演者としては発表されてはおらず、発表されていた出演者の中では最後に登場したKalafinaがトリを務めると思われていた。そしてKalafinaの出番がおわりこれで終了かと誰もが思っていた時、スクリーンにガンダムSEEDの映像が映り作中BGMが流れる。騒然とする中「INVOKE」のイントロと共にポップアップで西川貴教が登場すると会場は大歓声に包まれる。サプライズの衝撃そのままにノンストップで「INVOKE」から「ignited -イグナイテッド-」へとなだれ込み、爆発した空気を一旦締めるかの如く初日は「Meteor -ミーティア-」が、二日目は「vestige -ヴェスティージ-」が、それぞれ壮大なバラードが会場を一つにしていく。

「呼ばれなくても来ちゃいました…ClariSです!(二日目)」などとおどける一幕はあるが、MCはアニメと音楽に対する感謝と情熱、信念が溢れるものであった。

「今日こうやって、同じレーベル、ソニーレコードにまつわる作品にまつわる作品と楽曲が集まってみんなと作品の世界にどっぷりつかって楽しむイベントが出来るのを嬉しく、そして集まってくれた皆さんに心から感謝したいと思います。ありがとうございます。(初日)」

「アニメに楽曲を提供するだけで、穿った目で見られる時代もありました。俺はそんなつもりでやってるんじゃない。気持ちが入った人間が作ってるもんなら、なんだってそこに魂が入んじゃねぇの?それが俺にとってアニメで何が悪いの?(初日)」

 

「俺がデビューした20年前を振り返ると、いい曲を作ってもアニメのヒットソングはテレビに出られないという時代もありました。・・・ふざけんなよ!皆気持ちが入ったもん作ってるんだから、それに優劣なんてねぇだろ!(二日目)」

 

「それを何より信じさせてくれて、続けさせてくれて、その後にたくさんのアーティストや楽曲が生まれたのは全部、みんなのおかげです!だからこそ、この曲を知らなくてもいい!どんな作品だったのか知らなくてもいい!ただそこに気持ちのあるヤツがいたってことだけ覚えててくれ!」

このMCと共にT.M.Revolutionとして最初のアニメ主題歌、そしてこのフェス最後の曲「HEART OF SWORD ~夜明け前~」を熱唱し、「MUSIC THEATER 2017」は幕を降ろした。

 

今現在は西川がソロ活動をメインとしており、TMR名義での音楽活動はいくつかのフェスで見られる程度である。しかし彼が精力的に活動するだけでなく、そのまいた種はアニソン業界全体に大きな影響を与えている。西川が先陣を切って開いていったソニーのアニソンは今や他のアニソンレーベルと肩を並べるようになった。

そして2019年、西川との共演も数度あるソニーの二人のアーティストがアニソン業界に新たな歴史を作った。その一人藍井エイルは2019年に活動を再開し、西川ですら成し遂げていないソニーアーティスト初のアニサマの大トリを飾った。そしてもう一人のLiSAはアニソンシンガー初の紅白歌合戦出演を成し遂げ、さらに来年は同じくアニソンシンガー初のドーム単独公演が決定している。

T.M.Revolution西川貴教はアニソンアーティストではない。しかしながら彼がアニソンに与えた影響は、他の有名アニソンアーティストと比べても決して遜色ないものであろう。

次回はそんな彼と、他のアニソンアーティストとの交流についてまとめてみたい。

 

・・・というわけでこの「凄いぞ僕らの西川貴教」三部作は次回で完結予定です、よろしくお願いします。(次回更新とは言っていない)

 

あ、一応年内に最後の更新をする予定です、よろしくお願いします~