後半日ほどで新年号が発表されますが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。私は1987年、昭和62年の9月20日生まれです。それから1年2か月と17日後、昭和天皇が崩御され昭和は終わり、平成の時代が始まりました。つまり現在の所私の人生のほとんどは平成を過ごした、昭和生まれの平成育ちなのです。
ちなみに今新作の映画がやっているシティーハンターの主題歌、「Get Wild」は自分が生まれた年の4月8日にリリースされました。この曲は自分より半年ほど先に生まれたのです。
さて先日、平成を代表するアニソンを選出した「平成アニソン大賞」が発表されました。
この賞自体は物凄い大人数の評論家や権力のある企業によって決められたのではなくまあそれなりの地位と知識のあるアニメ関係者6人と一般ユーザーによる投票によって決定された、発表番組がニコニコ動画の公式放送ですらない、ただのおじさん6人の雑談番組であった物なので、頭に「勝手に選ぶ」が必要だったのかもしれません。(内容自体は面白かったです)
ただし選ばれた100曲の内容そのものはまあアリだよなだと思いました。一般向けアニメであるセーラームーンやポケモン、DBなどから深夜アニメまで広くカバーしていますし、特に時代を代表する深夜アニメはほぼ完全に網羅していました。とりあえず選ばれた100曲を見ればその当時のアニメ(特に深夜アニメ)の歴史はカバーする事は問題無いと思いました。
ただ一方でアーティスト単位では何故この人達がいないのか、と引っかかった所もあります。
・確固たる世界観を持ち「ローゼンメイデン」や「コードギアス」などのアニメ主題歌を担当し00年代中盤~後半に大きな影響を与えたALI PROJECT
・キングレコード以外の女性声優として初の武道館公演を成功させ、女性声優ソロアーティストの代表格である茅原実里
・男性声優のユニットとしては初の武道館公演を成功させ男性声優アーティストしてはトップクラスであり、「黒子のバスケ」等多くの作品の主題歌を担当しているGRANRODEO
・同じく男性声優のソロアーティストとしては初となる武道館公演を成功させ、声優としてだけでなくアーティストとしてもトップクラスの存在である宮野真守
・声優ユニットとして初・そしてデビュー以来最速である武道館公演を成功させ、00年代を代表する声優ユニットであるスフィア
・「空の境界」「まどかマギカ」「Fateシリーズ」等00~10年代の歴史に残る作品の主題歌を担当しプロデューサーである梶浦由記と共にアニメソングの歴史に名を遺したKalafina
・00年代に爆発的なブームを巻き起こした、作品と共に歩み継続的に活動する声優ユニットの先駆者であったミルキィホームズ
ここらへんはあっても良かったと思ったんですがねー。
まあみのりんはハルヒやみなみけがありますし、きーやんやマモはST☆RISHがありますしスフィアはとまっちゃんのソロやけいおんがありますし声優関係ではカバー出来ている印象があります。
後JAM Projectの受賞曲が「SOULTAKAR」というのも・・・w
選考委員の皆さんも漏らしていましたがJAMの代表曲と言えばゲーソンだけどJAMの名前を入れないわけにはいかないし…JAMの代表的アニメ主題歌と言えば「THE HERO」や「Vanguard」ですが、10年代はもういっぱいなので・・・という感じでした。
それともう一つ感じたのがアニソン業界における勢力変化です。
これは特にキングレコード(スターチャイルド等関係レーベル含む)で顕著でした。
89~99年では33曲中10曲
00~09年では34曲中9曲(審査員泣きの一曲としてノミネートされた「オレンジ」含む)
10~19年では33曲中4曲
と10年代に入って半分近くに減っているんですよね。
逆に年代につれて増加していくのがソニーでした。
89~99年では33曲中3曲
00~09年では34曲中6曲
10~19年では33曲中10曲
と大体3の倍数で増えていきます。さらに89~99年や00~09年では一般アーティストが中心だったのですが10~19年ではLiSAを初めとする専業アニソンアーティストが多くを占めるようになりました。中々興味深いですね。
まあそもそも31年間のアニソンの歴史を100曲でまとめること自体無理がある企画で貼りますが(言うなや)、かなり意味のある企画でもあると思いました。
ここらへんも自分でまとめてみたいのですが、なかなか難しいのですよね。
それでは。